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2021.6.10水鏡

六月、田んぼが生き生きとした表情を見せ、田植えをしたばかりの早苗田(sanaeda)が広がっています。

水面に太陽の光りがゆるやかに反射し、周りの里山の風景が美しく映える季節、

この田んぼが金色に染まり、お米が実るまで、農に携わる人たちの手間と根気がつづきます。

渡り鳥の サギ の繁殖地でもあるこの伊那谷は、ダイサギやアオサギなどの姿も多く見受けられます。

 

過日、ありがたいメッセージを頂戴いたしました。

この春に幼稚園へ入ったばかりの男の子、いつもどうしてもご飯を少し残してしまうのですが、

全部食べたらニコチャンのマークが見られるよと諭され、がんばって最後まで食べることが出来ましたと。

若いおかあさんからの優しい手紙に胸を打たれました。

こうして日々、ご家族で ライスボウル をお使いいただき新しい行動のきっかけになっている事を、

とても光栄に思います。自然の土の温もり、職人の手作業をぜひ五感で味わってください。

小さな命が誕生するたび、ひとつづつ家族茶碗を増やしてくださる方もいて嬉しい気持ちで一杯です。

単品とともに、3サイズが収まった木箱付SETなどもございますので、記念日や贈りものにもどうぞ。

健やかに平穏に暮らしていけることを願いつつ。いつもありがとうございます。

2021.5.13祈りの花火

立夏の候、皆さまお元気でしょうか。

日本には古来より、日々の暮らしのなかに「祈り」の文化がありました。

その昔、江戸時代には「祈り」のシンボルとしてそこに花火が存在していたようで、

花火の原点に「祈り」があるということを  和火師の佐々木厳 さんからお聞きしました。

五月のある夜、空高く伸び朽ちてきていた  樹齢310年の榧(kaya)の木 の炭をつかった、

この榧の大きな命と、伝統的な製法で仕上げた想いの籠もった和火に感動いたしました。

和火(wabi)とは、線香花火のような暗めの橙色の花火のことで、

昨今の煌びやかで色鮮やかな花火とはまた異なり、不思議な魅力と趣きがあります。

川辺の暗闇で和火の音を聴き、咲きほこり舞う炎を見ているだけで気持ちが落ち着きました。

祖先が望んできたであろう平穏で心豊かな暮らしをこれからも守り続けるため、

自然と共に生きる、日本人のこころを癒やす文化を大切にしていきたいと思うこの頃です。

 

さて、日頃はアールピース製品をご愛好いただきまして感謝申し上げます。

線香花火の自然の灯りをイメージしてつくられた手造りの照明  TOU-LIGHT も入荷しております。

長らく欠品していた 急須一人 BLACK  が先日入荷しまして、現在は製品が整っております。

ほか 急須一人 IVORY は一時品切れとなっていますが、一週間ほどで焼き上がる予定です。

お待たせして恐縮ですが、入荷まで今しばらくお待ちくださいませ。

人と自然との繋がりを感じながら、美しい時代を重ねていけますよう願いを込めて。

2021.4.22軽やかな家具

若葉が美しい季節となり、春の光りを浴びながら野山を散策したい今日この頃です。

「家で過ごすこと」と同時に 「アウトドア」 への関心も高まりつつある昨今、

屋外でも活躍する道具たちを、もっと暮らしの中に取り入れてみませんか。

無垢材でできた軽やかな椅子をはじめ、自然素材ならではの質感や持ち運びやすさを備えたものたちは、

家の中でもゆったりと心地よい時間をもたらしてくれます。

信州伊那谷のアカマツを使用した、無垢の家具ブランド   pioneer  plants|パイオニアプランツ  は、

どのアイテムも片手で持ち運べるほどに軽い、しなやかな木の特徴を活かしたポータブルファニチャー。

日常は家の中、天気の良い日には外や森の中に持ち出して使うことができるのでとても快適です。

写真の Chair mini も人気、この製品デザインや設計等をアールピースファクトリーがお手伝いしています。

数十年前、国策により多く植えられた地域の森の木を、いまの暮らしに取り入れることは、

日本の森林課題の解決や、豊かな地球を未来へ残す、具体的なアクションの第一歩となります。

暮らしと森をつなぐ pp製品は、暮らしをもっと自由に、身軽に、そして創造する未来への希望です。

 

ただいま銀座にて、実際にご覧いただけますので緩やかにお立ち寄りください。このフェアを通して、

身軽で心地よい暮らしを少しでも体感いただけると嬉しいです。オンラインストアでもご購入可能です。

同時開催中のフェア 「素材を愉しむ新生活:木」 もご一緒にどうぞ。

【フェア】 気軽で豊かな道具たち

会期: 2021年04月12日(月) ー 06月03日(木)

場所: 銀座  蔦屋書店 文具売場 (GINZA SIX  6F)

お問い合わせ先: 03-3575-7755

2021.4.5古都のお茶

風軽やかな季節、皆さま健やかにお過ごしでしょうか。

桜の木が多いここ信州伊那谷でも多種の花々や、なごみの花吹雪を愉しんでおります。

さて、海外へ日本の製品を販売されている KOTO TEA  様でアールピース製品のお取り扱いが始まりました。

気軽にお茶を愉しめる 新茶器 、白い陶肌のグラス TOU-GLASS  が早々に、デンマーク、オーストリア、

カナダ、イギリス、アメリカなどのお客様からたくさんご依頼をいただいているようです。

日本の伝統や文化、そして素晴らしい職人がいることを海外の方にお伝えできることに深く共感しており、

とても素敵なご紹介をいただいております。本当にありがとうございます。

数年前、二つのお抹茶からオンライン販売をスタートされたとのことで、現在はお茶周りの製品も増え、

KOTO TEAオリジナルパッケージのオーガニックのお茶もラインナップされています。京都、宇治田原産の

オーガニックティーは大変美味しく、安全で安心していただける茶葉もおすすめでございます。

 

ただいま欠品中の  KYU-SU HITORI IVORY  につきまして、大変お待たせしており申し訳ございません。

4月中旬に再入荷を予定しておりますので今暫くお待ちいただけますと有り難いです。

過日、スパイラルマーケット様の限定色 SKY  TOU-GLASS を無事にお届けさせていただきましたので、

南青山、丸の内、二子玉川の店舗内、spiral online store  の方でご覧いただけますと嬉しく思います。

この SKY は、まるで春の空を映し出したかのような印象の透ける土のグラスなのですが、

ほんのりと青紫色を帯びているような土の柔らかい手触りや飲み心地もぜひお愉しみください。

2021.3.2食の文化

自然界は淡々と移ろい、気温も和らぎ、たしかに新しい季節を迎えようとしています。

穏やかな休日、信州伊那谷にある 古民家七代さん の味噌づくりに参加させていただきました。

前日から浸水することで、十分に水を吸った地元産の艶やかな大豆は、野外の大きな釜に入れられ、

柔らかくふっくりと炊き上げられました。辺りはあたたかい湯気をまとった豆の甘いかおりが漂い、

地元産の麹(kōji)や 天然塩と混ざり合い、半年後の味噌の完成を待つばかりです。

人と人が顔を合わせ、ひとつの作業を助け合い進める光景はなんとも美しく、私たちの祖先は

こうして生命を繋いできたのかと身体の奥深くでしっかりと記憶していることを知りました。

令和時代も、信州の味噌づくり文化は健在で、また最近はこのような地域の文化が見直されているようです。

 

さて、瀬戸内海にある香川県直島町を訪れた方も多いことでしょう。

ベネッセアートサイト直島 は、地中美術館をはじめ、ベネッセハウス ミュージアム、家プロジェクトなど、

自然・建築・アートを存分にたのしめる島々が連なっている素敵な場所です。

ベネッセハウスショップ さんへお届けします、直島限定色の  TOU-GLASS   が無事に入荷いたしました。

お客様に愛されているこの陶器のグラスは、数年前より継続していただいている限定品となります。

瀬戸内の海の色をイメージして作られた奥深い色合いの土と、白土が職人の手で自然に混ざり合い、

凛とした印象でひとつひとつ個性的な表情に焼き上がります。

この3月1日より価格改定された TOU-GLASS は、温冷でお使いいただける陶製品として、

さまざまなお飲物をご自宅ですこし優雅に愉しんでいただけます。

アートと暮らす島々へ、柔らかな風を感じながらゆっくり旅をしたいものです。

2021.2.5立春

関東地方では早くも春一番が吹いたとのこと、皆さま健やかにお過ごしでしょうか。

風は冷たいものの、ここ南信州でも春を想わせる柔らかい陽気がつづいております。

 

日々を少しだけ豊かに、快適に過ごしたいと試行錯誤されている方も多いと思いますが、

伸びやかなこころと、小さな暮らしの積み重ねをやはり大切にしていきたいもの。

普段使いができる陶器のうつわ   AR Piece +S の   Legere (レジェール) 、

彩りのある新鮮な食材が映える、温かみのある陶製品をご紹介させていただきます。

スパイラルマーケット+S とアールピースファクトリーが一緒に作ったこの陶器は、

自由にうつわを重ね、ガラス製のコップと組み合わせてお使いいただくことが出来ます。

「うつわを手で持って食べる」 という日本の独特な食習慣や文化にもとづき、

手の触れる部分に土の風合いを感じられる焼きしめを残しています。

工場で大量生産された品とは異なり、土や釉薬、窯などの諸条件により個体差が生まれ、

ひとつひとつが趣きのある製品に焼き上がります。

ニュートラルで味わいのある仕上がりや、徐々に自分らしいうつわに育ってゆく様子、

そして土の焼きものならでは温かみもお愉しみいただけますと嬉しく思います。

2020.12.10冠雪

十二月、峰々の頂は白い雪がかぶり冬の始まりを想わせます。

何事もなかったかのように、自然は季節の移ろいをとめず命を繋げていることを実感しています。

 

日頃はアールピース製品をご愛好いただき、こころより感謝を申し上げます。

ご自宅での時間が増えたこともあり、お茶の道具をご依頼いただく機会が多い一年となりましたが、

ゆったりとした安らぎの時間をお届けできていましたら嬉しく思います。

白い肌と、柔らかく描かれた曲線が美しい陶器のグラス  GOBLET(ゴブレット をご紹介いたします。

温かいお飲み物、冷やしたワインも愉しめる TOU-GLASS は土のざらりとした上品な口当たりで、

年末年始の晴れの日のテーブルウェアとしてもお家に優雅なひとときを運んでくれます。

凛とした雰囲気の手造りのグラスは、透ける土と混ざり合って偶然生まれるたった一つの景色も魅力。

同じく白い陶器でつくられた柔らかな空間を生む照明   TOU-LIGHT  Small   入荷いたしました。

 

ここで、冬季休業日のお知らせです。

12.29 (火) 〜 2021. 1.5(火) の期間は、出荷等をお休みいたしますので予めご了承ください。

ご注文内容にもよりますが、25日(金)午前11時までのご注文品については年内発送が可能でございます。

公式オンラインショップ  は受付しておりますので、ご注文品は 1月6日以降に順次発送させていただきます。

皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、ご了承の程よろしくお願いいたします。

来春の芽吹きのために準備をはじめている落葉樹の小さな 美しい冬芽 (fuyume,touga)のように、

エネルギーを身体に溜めつつ、心しなやかに厳かな日々をお過ごしくださいませ。

2020.11.6文化

山林に立つ樹の葉が色づき、眩いばかりの秋色に街全体が染まる季節、

ここ信州の伊那谷では秋のイベントが開催され、徐々に人々の活気を取り戻しつつあります。

 

さて、日常にお茶を気軽に愉しめる新茶器は、おかげさまで販売を開始して10周年を迎えました。

皆さまに引き続き、ほっと一息つける日本のお茶の文化を身近に感じて欲しいと願っております。

もっと気軽にお茶を淹れる時間や所作ごとをゆったりと愉しんでいただければ嬉しく思います。

そこで今年12月頃より、急須の蓋のガラス色を 「琥珀色」 へと衣替えすることとなりました。

より落ち着いた雰囲気の茶道具となり、わびさびの趣きと旅情を感じる製品となります。

12年前、家族との団欒から生まれた新茶器は、一つの急須でさまざまな茶葉を気軽に愉しめたら良いなあ

という想いから創造した品です。そのころ偶然訪れた 信楽焼 産地の方が淹れてくれたこころ温まるお茶は、

茶こしを使わない絞り出し方式の急須を使った、自然の茶葉そのものの旨味を感じる美味しいものでした。

古来から伝わる構造はそのままに、現代の暮らしに合った雰囲気に私達がデザインさせていただき、

11年目に入った今も型を使わず、ろくろ挽きで一つ一つ造られた品は人の味わいを感じる人気の製品です。

各色ごと今の在庫がなくなり次第に、新しい仕様のものをお届けさせていただく予定でございます。

 

ものづくり産地のご支援とご協力があるからこそ  MADE IN JAPAN の志しを守り続けられることに、

改めましてこころより感謝を申し上げます。どうぞ末長く、これからもよろしくお願いいたします。

それぞれの想いが琥珀色に染まり、心安らかな暮らし方が生まれることを願いつつ。

2020.10.8名月

秋の代表ともいえる月、夜空に輝く美しい月を日々愉しんでいた方も多いことでしょう。

月は 約46億年前に生まれたとされていますが、この広い宇宙に想いを馳せてみるのも良い季節です。

 

白く丸い、アールピース製品の照明   TOU-LIGHT(陶ライト) をご紹介させていただきます。

自然にあるような穏やかな灯りと、光りのグラデーションでご好評をいただいている製品は、

柔らかい空間を演出してくれる陶器の照明器具となります。

信楽焼きの職人が、ひとつひとつ手挽きで作り上げる本体はなめらかな線を描き、

本体の微妙な厚さの変化により、美しい揺らぎと光りの濃淡が生まれます。

月に照らされるような温かみと、心が休まる安らかなひと時をお過ごしいただけます。

公式オンラインショップ限定、照明コードのカラー指定等のご希望もお気軽にお知らせください。

 

また、陶器のもつ柔らかさや、土の温かみを大切につくられた  AR Piece+S の

Legere(レジェール)   製品の大皿などが入荷しております。

秋の食材も映える色合いのうつわは、ある時はテーブルのセンターの盛りつけ皿として、

ある時はワンプレートメニューにも。マットな風合いの陶器が育っていく姿もまた魅力です。

うつわの色味は、ムースネイビーパープル と ムースブルーグレー が最近の人気。こちらの製品は

spiral online store 、もしくは表参道にある  スパイラルマーケット青山  の店頭でご覧いただけます。

同じく青山店にて、照明  TOU-LIGHT の灯りもお近くでご覧いただければありがたいです。

いつもの日常をより大切に思えますよう。

2020.9.4早秋

少しづつですが暑さも和らぎ、素肌に触れる風が気持ちよく感じられる頃、

夜になると秋の虫の鳴き声が心地よい季節になってきました。

 

さて、京都御所の真向かいにオープンした有機栽培日本茶ブランド、茶ノ実鶴園  さんをご紹介いたします。

ベルギー人の彼が惚れこんだ日本茶と、その文化を存分に堪能していただける実店舗となります。

茶農家の情熱と愛で育った、本格派の日本茶を厳選することを通じて、身体と環境における

豊かで健康的なライフスタイルを推進してゆく新しい場です。有り難いことに、アールピースの新茶器も

急須ヒトリ と 小茶碗をご愛好いただいております。 京都を訪れた際はぜひ。

 

過日お知らせいたしました新茶器の KISETO(黄瀬戸)の製品につきまして、

二人用の急須   KYU-SU FUTARI   と普通サイズの茶碗   CYA-WAN   が仲間入りいたしました。

茶の湯で、永く親しまれてきた美しい黄瀬戸の色合いは、窯のなかで独特な景色が生まれます。

急須のなかで大きく開いた茶葉の旨味をそのままに、茶こしを使わずに美味しいお茶を愉しんでいただける

絞りだし構造の茶器です。煎茶、ほうじ茶、玄米茶、台湾茶、和紅茶、ハーブティーなどにお使いください。

日々気軽に、趣きのある茶道具でゆったりと一息ついていただければ嬉しく思います。

どうぞ穏やかな日常でありますよう。

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