2022.10.4ものごとのデザイン
八ヶ岳高原線の愛称で親しまれている鉄道、小海線をご存知でしょうか。
雄大な自然を眺めながら走り、小海駅から山側へバスに10分乗ると小海町高原美術館にたどり着きます。
ただいま開館25周年記念展覧会として、「浮田要三と『きりん』の世界」 を開催中です。
児童詩誌『きりん』の編集者であり、のちに美術家となった彼の作品と語られた言葉がこころに響きます。
「絵描きでなく、人間というところから出発する」「日頃から感性を磨くこと」「生活を大事にすること」
「心をきれいにして作品にむかうこと」「嘘がないこと」など、ものづくりにも通じる言葉に感動を覚えます。
ご興味がある方はぜひ、美しい紅葉がはじまった小海線の旅へお出かけください。
日頃から、知人や友人に「プロダクトデザインってどんな仕事?」と聞かれることが多々あります。
あらためまして、今一度、わたしたちの日常の仕事内容を記してみたいと思います。
生業にしているプロダクトデザインとは、「もののデザイン」「ものごとのデザイン」と認識していますが、
ものとは製品や製作物で、おもに生活用品やインテリア製品をデザインし、販売もさせていただいております。
「もののデザイン」は見た目だけではなく機能性も求められ、実際の使いやすさも大切で、素材から吟味し、
幾度も試作を繰り返しながら、安定した製品として流通できるまでの検証と価格設定などをしていきます。
暮らしの中から生まれた視点を大切に、企画・デザイン設計・サンプル製作・製造依頼・販売・卸し販売など、
ご縁をいただいた信楽焼きの陶製品、地元信州の素材をつかった木製品、布や革製品などを扱っております。
自社ホームページの制作、オンラインショップの運営、SNSの広報、パッケージ等のデザイン、印刷物の手配、
製品の撮影、カタログ制作、製品の発送手配、在庫管理、棚卸し、一般的なデスクワークもおこないます。
また、他の企業様からデザインのご依頼があった際はお手伝いさせていただくこともあります。
おかげさまで素敵な店舗様に恵まれ、心地よい関係性のなかで想いを込めた製品を繋いでいただいております。
これからもアールピースファクトリーは、自然界の美に学びを得て、日本産地の人々のお力を借りながら、
人と自然との繋がりとなる遊びごころある身近なライフプロダクツをお届けしていきたいと思います。
いつも気にかけていただき、応援してくださる方がいるからこそ続けてこれたのだと深く感じております。
皆さまの温かいご支援に感謝申し上げます。 どうぞ、美しくあたたかい日々を。