2016.10.27生活文化
日常の生活のなかで、そっと身近に寄り添うものが見直されている今、
銀座の資生堂ギャラリーで開催された、
「そばにいる工芸」展 KOGEI to live together ” に出向いた方もいらっしゃることでしょう。
綴ってきた日常はいつの間にか大きく変化し、
テクノロジーに頼ったモノや情報にかこまれた生活から、
自然に寄り添うシンプルな生活へと、ライフスタイルをシフトする人が増えています。
暮らしに使うものや道具を、自分なりに丁寧に選定しながら大切にする、
懐かしくも真新しい目線はこれからも繋がってゆきそうです。
アメリカ アラバマ州出身の PETER IVY(ピーター・アイビー)さんのガラスは、
少しグレーの色味のある、なんとも味わいのある器でした。
音楽家のご両親のもとで育った彼はきっと感受性もゆたかに、
技巧だけではなく、素材と真摯に向き合って作られたミニマルな工芸品を生みだすのでしょう。
展覧会では富山県にあるアトリエや制作の様子、作品ができる背景を映像で紹介していましたが、
美しすぎるラインのガラス作品、アート作品もゆっくり拝見してみたいと思いました。
生活文化を創造する時代が訪れているようです。