2015.6.16軽井沢 ル ヴァン美術館
初夏を通りすぎ、夏風が漂う6月。
全線開通80周年の小海線(八ヶ岳高原線)〜 軽井沢にかけてローカル線の旅をしました。
東京からも程近い小淵沢からワンマン列車に乗り換え、ゆったりと車窓を眺めると、
牛の放牧風景、悠々とした乗馬場、高原美術館、白樺の林、朝採りで人気のレタス畑などが続きます。
清里、野辺山などで気の向くままに下車し、街を歩いてみるのも良いかと思います。
北八ヶ岳のふもと標高2115mにある白駒池(Shirakomaike)や、神秘的な原生林の苔、
豊富なマイナスイオンの中で、心身のリフレッシュが出来ました。
都心からこの地域に移住した知人も、林の中に家を建てるそうで完成が愉しみです。
しなの鉄道にある中軽井沢では、少し奥にあるル ヴァン美術館へ足を伸ばしました。
途中、道端の花々が輝くように咲き誇り、のどかな田園風景を眺め歩いてゆくと、
手入れが行き届いた美しい庭園、こじんまりと落ち着いた雰囲気の素敵な建物が現れました。
創立者である大正の芸術家達の創った夢と思想を感じつつ、絵画や陶器を愉しみました。
当時、自然な教育スタイル、質素でも美しい生活を創造して、
型にはまらない教育、型にはまらない人間がそこに生まれていったのでしょう。
そこには、手のこみ過ぎた今の社会で見失われがちな教育の姿があったように思います。
良く作られた立派な庭園でなく、ごく自然の野草のはえた野原でありたい…
世間の風潮に流されず、間違ったものに従わないという貞操を次世代に繋げてほしいもの。
隣接した、静かな庭園カフェもおすすめです。