2023.4.6杜人の声

春風駘蕩(shunpuu-taitou)の候、ここ南信州の伊那谷もまさに穏やかな春風景が広がります。
過日、伊那谷にある駒ヶ根市にて、 杜人(moribito) の映画を観る機会を与えていただきました。
このドキュメンタリーは、大地を再生させる具体的な内容とともに、日本各地で実際におこなわれた
環境再生医の 矢野智徳(yano-tomonori)さんの挑戦と、技に触れることが出来る作品です。
なぜ、植物が枯れていくのか。 なぜ、生きものたちが減っていくのか。
様々ないのちに向き合ってきた彼が気づいたこと、それは、大地の呼吸が弱っているということ。
堰き止められた自然界の循環を取り戻すため、自然にならう彼の行動に共鳴する方も多いようで、
まず 風(空気)と水を通すこと。身近にある自宅の庭など、移植ゴテがあれば始められる簡単な行動です。
東京在住、監督の前田せつ子さんもお越しくださり、多様な活動をされる方々とのトークも貴重な時間でした。
おおきく育った木を、適正な時期に使っていくことは、健やかな森のツリーケアに関しても大事なこと。
豊かな信州の山林で育まれた大切ないのちを、八ヶ岳在住の職人がオルゴールのかたちに製作しています。
日々の時を告げる鐘の音であったことを起源とするオルゴールの製品は、どこか懐かしく優しい音色で、
自然環境から聞こえてくる音にほど近い周波数が含まれており、音育にも貢献してくれます。
音箱(oto-baco)から流れる音の動画を、製品ページの中程にリンクしましたのでぜひご覧ください。
こちらからご試聴いただけます
木と大地、生きとし生けるすべてのものが、歓喜する世でありますよう。
2022.12.12冬の音色

寒気の候、ころころと師走の日々が過ぎていきます。 皆さまお元気でしょうか。
過日おとずれた鎌倉の街は、相変わらずたくさんの人々で賑わい活気に満ちていました。
丘の上にある 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 では、「沖 潤子 さらけでるもの」を開催しており、
刺繍という手法を用いて、独自の作品を制作する沖さんのスケールの大きな世界に浸ることが出来ました。
写真は《レモン1》というタイトルの作品なのですが、日常で触れている自然のモティーフである果物を、
ちょっと視点を変えてみることで、普段なかなか気づかないディテールの美しさを発見することができます。
様々な糸の重なりにより立体的に表現されたレモンは、密度を増した植物細胞のように創造性を感じます。
日本製(Made in Japan)の木製オルゴールを発売して1年経ちました。
昔のヨーロッパの街で、時を告げる鐘の音であったことを起源とするオルゴールの製品は、
森や海などの自然環境から聞こえてくる音にも近い、人の脳によい幅広い周波数が含まれているそうです。
この間、元気なお子様が誕生して、ゆたかな音やものに触れて欲しいと願うご両親から、
天然木の優しい手触りを生かした オルゴール | oto-baco をお求めいただきました。
オリジナルの真鍮キーをゆっくり手で巻くと、美しい木目の音箱のなかから柔らかい音が鳴り響きます。
幼い子だけでなく大人の方にも、冬の澄みきった空に響く音色をお愉しみいただければ嬉しいです。
冬季休業日のお知らせです。
12.29 (木) 〜 2023. 1.6(金) の期間は、出荷等をお休みいたしますので予めご了承ください。
ご注文内容にもよりますが、12月26日(月)正午までのご注文品については年内発送が可能でございます。
オンラインショップは受付中ですので、ご注文品は連休明けの 1月10日以降に順々に発送させていただきます。
皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、ご了承の程よろしくお願いいたします。
厳かにこころ触れ合う冬の時間をお過ごしください。
2022.5.20木々の声
ほんのりと初夏の気配を感じるとき、周囲の美しい青葉に目を奪われながら過ごしています。
ここ数年、里山で成熟した木や、森のツリーケアで集まった雑木を使ったものづくりをする機会が増え、
沢山のことを学ばせていただきました。 この信州(長野県)には林業家や木こりが多く住み、
自然とともに暮らし、薪割りやロープワーク、醤油・味噌づくり、きのこ狩り、農を愉しむ方に出会います。
木の扱いはむづかしく、その育った環境、湿気、保管場所などにより 1本1本の個性はそれぞれに異なり、
反りやすいもの、大人しく素直だったりと色々です。
木の特性を知り、無理やりかたち作るのではなく、その声を聞きながら都度進めてゆくのですが、
思うようにいかない動きをすることもあります。 それは、森の中で木々と直に触れ合う時間のような、
木も人も、それぞれの心地よさを求めることと一緒でしょうか。
森に囲まれた信州には、沢山の木があります。 燃料を使って遠くからわざわざ木を運んでくるのではなく、
国産の、地域の木を使ったものづくりを出来ればと思っています。
森から切り出された木の中から、やわらかい音色が響く oto-baco(音箱) のオルゴール、
木目の美しい温かみのある木を使い、八ヶ岳周辺に住む職人がひとつひとつを丁寧に製作しています。
どこか懐かしい素朴に奏でられる音色は、こころの内に静かに響くでしょう。
安らぎの音の傍らで、やわらかな時間を重ねていただけると嬉しいです。
2021.11.1新製品のお知らせ
皆さま健やかにお過ごしでしょうか。
秋も深まり、過日訪れた八ヶ岳周辺の情景はとても美しく、朗らかな秋色に染まっていました。
木工職人さんとの出逢いからはじまった、新しい製品をご紹介させていただきます。
ここ信州(長野県)の自然のなかで育った木を使い、温かみのある 木製のオルゴール が生まれました。
丁寧に仕上げられた音の箱は、木目が美しく、優しい手触りです。
オルゴールの起源は、ヨーロッパの街中で、時を告げる鐘の音であったことに始まりますが、
原始的な仕組みにより奏でられる、どこか懐かしい素朴な音色は、こころの内に静かに響きます。
日常の気持ちのリセットや、睡眠前のリラックスタイムなどに、
大人のためのオルゴールとしても、澄んだ星空の響きをお愉しみいただければ嬉しいです。