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2023.10.12木漏れ日

 

肌寒く感じる季節となりましたが、銀木犀(gin-mokusei)の白い花がほのかに咲いています。

じつは銀木犀が、金木犀の基本種とのことで、柔らかくひかえめ、淡く上品な香りを放っています。

非情な夏の暑さは、意外にも信州の葡萄に好影響を与えたそうで、近くの葡萄農園などは豊作のようです。

 

東京、国立新美術館で開催されている「イヴ・サンローラン展  時を超えるスタイル」を訪れました。

学生さんも含め多くの人で賑わっていましたが、当時の女性が自信をもって生きるためのスタイリングを、

実際にデザインしたさまざまな素材の衣服などから、時代背景とともに肌で感じ取ることができました。

同フロアで開催されていた 「テート美術館展  光」  の会場では、英国を代表する国立美術館テートから、

光をテーマにした名品を観ることができました。絵画、写真、素描、アート、インスタレーション、映像など、

様々なアーティストたちが、光の特性やその輝きをどのように捉え、魅了されたのかを想像しました。

ジェームズ・タレルの作品や、最終章のオラファー・エリアソン 《星くずの素粒子》が作りだす光の空間も、

新しい視点から光の演出を愉しむことができます。 10月26日(Thu)より大阪中之島美術館でも開催されます。

 

京都、銀閣寺近くに佇む   銀鶴堂(Ginkakudo) 様では、光を透す白い陶器のグラス  TOU-GLASS  が好評です。

欧米系のファミリーにまとめてお求めいただいたり、喜びのメッセージを頂戴しており有り難いです。

温かい飲みものや、口当たりよく冷やしたWineなど少し贅沢な気分を味わえる陶グラスは、日常はもちろん、

儚くもうつくしい日々に、自然界の情景を映すテーブルウェアとしてお愉しみください。

そして、遠く離れた大切な方へのギフトとして  oto-baco  のオルゴールがまた一つ、旅立ってゆきました。

木を通してつたわる素朴な音色で、ゆったりとリラックスした時間を過ごしていただけると嬉しいです。

移りゆく秋の気配とともに、贈るこころと、温かな気持ちが伝わりますよう願っています。

2023.4.6杜人の声

 

春風駘蕩(shunpuu-taitou)の候、ここ南信州の伊那谷もまさに穏やかな春風景が広がります。

過日、伊那谷にある駒ヶ根市にて、 杜人(moribito) の映画を観る機会を与えていただきました。

このドキュメンタリーは、大地を再生させる具体的な内容とともに、日本各地で実際におこなわれた

環境再生医の 矢野智徳(yano-tomonori)さんの挑戦と、技に触れることが出来る作品です。

なぜ、植物が枯れていくのか。 なぜ、生きものたちが減っていくのか。

様々ないのちに向き合ってきた彼が気づいたこと、それは、大地の呼吸が弱っているということ。

堰き止められた自然界の循環を取り戻すため、自然にならう彼の行動に共鳴する方も多いようで、

まず  風(空気)と水を通すこと。身近にある自宅の庭など、移植ゴテがあれば始められる簡単な行動です。

東京在住、監督の前田せつ子さんもお越しくださり、多様な活動をされる方々とのトークも貴重な時間でした。

 

おおきく育った木を、適正な時期に使っていくことは、健やかな森のツリーケアに関しても大事なこと。

豊かな信州の山林で育まれた大切ないのちを、八ヶ岳在住の職人がオルゴールのかたちに製作しています。

日々の時を告げる鐘の音であったことを起源とするオルゴールの製品は、どこか懐かしく優しい音色で、

自然環境から聞こえてくる音にほど近い周波数が含まれており、音育にも貢献してくれます。

音箱(oto-baco)から流れる音の動画を、製品ページの中程にリンクしましたのでぜひご覧ください。

こちらからご試聴いただけます

木と大地、生きとし生けるすべてのものが、歓喜する世でありますよう。

2022.12.12冬の音色

 

寒気の候、ころころと師走の日々が過ぎていきます。 皆さまお元気でしょうか。

過日おとずれた鎌倉の街は、相変わらずたくさんの人々で賑わい活気に満ちていました。

丘の上にある  神奈川県立近代美術館  鎌倉別館  では、「沖 潤子  さらけでるもの」を開催しており、

刺繍という手法を用いて、独自の作品を制作する沖さんのスケールの大きな世界に浸ることが出来ました。

写真は《レモン1》というタイトルの作品なのですが、日常で触れている自然のモティーフである果物を、

ちょっと視点を変えてみることで、普段なかなか気づかないディテールの美しさを発見することができます。

様々な糸の重なりにより立体的に表現されたレモンは、密度を増した植物細胞のように創造性を感じます。

 

日本製(Made in Japan)の木製オルゴールを発売して1年経ちました。

昔のヨーロッパの街で、時を告げる鐘の音であったことを起源とするオルゴールの製品は、

森や海などの自然環境から聞こえてくる音にも近い、人の脳によい幅広い周波数が含まれているそうです。

この間、元気なお子様が誕生して、ゆたかな音やものに触れて欲しいと願うご両親から、

天然木の優しい手触りを生かした オルゴール | oto-baco  をお求めいただきました。

オリジナルの真鍮キーをゆっくり手で巻くと、美しい木目の音箱のなかから柔らかい音が鳴り響きます。

幼い子だけでなく大人の方にも、冬の澄みきった空に響く音色をお愉しみいただければ嬉しいです。

 

冬季休業日のお知らせです。

12.29 (木) 〜  2023. 1.6(金) の期間は、出荷等をお休みいたしますので予めご了承ください。

ご注文内容にもよりますが、12月26日(月)正午までのご注文品については年内発送が可能でございます。

オンラインショップは受付中ですので、ご注文品は連休明けの 1月10日以降に順々に発送させていただきます。

皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、ご了承の程よろしくお願いいたします。

厳かにこころ触れ合う冬の時間をお過ごしください。

2022.5.20木々の声

ほんのりと初夏の気配を感じるとき、周囲の美しい青葉に目を奪われながら過ごしています。

ここ数年、里山で成熟した木や、森のツリーケアで集まった雑木を使ったものづくりをする機会が増え、

沢山のことを学ばせていただきました。 この信州(長野県)には林業家や木こりが多く住み、

自然とともに暮らし、薪割りやロープワーク、醤油・味噌づくり、きのこ狩り、農を愉しむ方に出会います。

木の扱いはむづかしく、その育った環境、湿気、保管場所などにより 1本1本の個性はそれぞれに異なり、

反りやすいもの、大人しく素直だったりと色々です。

木の特性を知り、無理やりかたち作るのではなく、その声を聞きながら都度進めてゆくのですが、

思うようにいかない動きをすることもあります。 それは、森の中で木々と直に触れ合う時間のような、

木も人も、それぞれの心地よさを求めることと一緒でしょうか。

森に囲まれた信州には、沢山の木があります。 燃料を使って遠くからわざわざ木を運んでくるのではなく、

国産の、地域の木を使ったものづくりを出来ればと思っています。

森から切り出された木の中から、やわらかい音色が響く   oto-baco(音箱)  のオルゴール、

木目の美しい温かみのある木を使い、八ヶ岳周辺に住む職人がひとつひとつを丁寧に製作しています。

どこか懐かしい素朴に奏でられる音色は、こころの内に静かに響くでしょう。

安らぎの音の傍らで、やわらかな時間を重ねていただけると嬉しいです。

2021.11.1新製品のお知らせ

皆さま健やかにお過ごしでしょうか。

秋も深まり、過日訪れた八ヶ岳周辺の情景はとても美しく、朗らかな秋色に染まっていました。

 

木工職人さんとの出逢いからはじまった、新しい製品をご紹介させていただきます。

ここ信州(長野県)の自然のなかで育った木を使い、温かみのある 木製のオルゴール が生まれました。

丁寧に仕上げられた音の箱は、木目が美しく、優しい手触りです。

オルゴールの起源は、ヨーロッパの街中で、時を告げる鐘の音であったことに始まりますが、

原始的な仕組みにより奏でられる、どこか懐かしい素朴な音色は、こころの内に静かに響きます。

日常の気持ちのリセットや、睡眠前のリラックスタイムなどに、

大人のためのオルゴールとしても、澄んだ星空の響きをお愉しみいただければ嬉しいです。

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