2025.3.9白の情景

ほのかに春の陽射しを感じるとき、嬉しさとともに寂しさが交錯する時季です。
少し前の北信州の情景は、ここ信州(nagano)の冬の醍醐味ともいえる静かな絵画のようでした。
東京、武蔵野。
JR中央線と西武線の国分寺駅からしばらく歩くと、懐かしい雰囲気のレトロモダンな建築があります。
落ち着いた店内で旬のおいしいものを味わえる 胡桃堂喫茶店 さんは、地元のお茶屋さんの煎茶や、
地元の野菜とフルーツを積極的にとり入れたメニューもあるとても居心地の良い喫茶店です。
いつも魅力的なイベントを開催されるオーナーの影山さんは、「ゆっくり、いそげ」の続編となる
「大きなシステムと小さなファンタジー」 を出版されたばかり。 続編もぜひ拝読したい気持ちです。
また国分寺赤米プロジェクトとして、お仲間と在来種の「武蔵国分寺種赤米」 も自然農で育てているそう。
こだわりのある胡桃の時季には、長野県東御市(tōmishi)産の生くるみも味わえるようです。
開店当初から新茶器の急須をお使いいただいており、過日は新しい風合いの SHIRO をお届けいたしました。
すてきな出会いが生まれる国分寺の名店、胡桃堂喫茶店さんへお出かけいただけますと嬉しく思います。
思い思いに、こころ温まる自分らしい時間をゆっくりとお過ごしください。
来週頃に、新茶器 SHIRO・家族茶碗 ライスボウル・照明 TOU-LIGHT などが再入荷する予定です。
お待たせしており大変申し訳ございません。どうぞよろしくお願いいたします。
2025.1.6ひとつの道

謹賀新年
おかげさまで南信州へ移り10周年を迎えました。
小さな日々の積み重ねがひとつの足跡となり、
大きな道へと繋がっていることを身に沁みて感じております。
皆さまのご健康と益々のご多幸をこころよりお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年始、峰々の白さが増し、諏訪湖からながめる富士山はうつくしい姿でした。
ここ南信州の伊那谷に脈々とつながる家具専門店、フクロヤ家具 さまをご紹介します。
国内外の名作家具や、きちんと作られた椅子などを広い空間でゆっくりとご覧いただけます。
さまざまな製品の知識も広く深く、相談にのってもらえる信頼できる店舗さまです。
軽井沢や安曇野、蓼科、八ヶ岳周辺の原村などのお客様も多くいらっしゃるようです。
凛とした表情のペンダントライト TOU-LIGHT を、昨年末にご依頼いただきました。
ざらりとした白い陶土の手触りと、あたたかな自然の灯りの照明をお店で触れてご覧いただけます。
日々のお茶時間を愉しめる新茶器、 急須ヒトリセットKISETO(黄瀬戸)などもお届けしました。
創業69周年のお店では新春イベントを開催していますので、お近くの方、少し遠くからの方も、
ゆったりとお出掛けいただますと大変ありがたく思います。
袋屋家具新春初売り
場所: 長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪12366-4 フクロヤ家具
開催期間: 2025. 1.2(木)〜 1.19(日)まで
同時開催: 日本の木のテーブル展
2024.12.11日本のいいところ

師走に入り、里山にもふんわりと雪が積もりました。
すぐにもう半日程で溶けてしまう雪でしたが、冬が到来したことを知りました。
ここ日本はどこに行ってもいいところばかり、写真は長良川と みんなの森 ぎふメディアコスモスです。
久しぶりに訪れた岐阜市では、お店などでたくさんの方々と会話をたのしみました。
自然の豊かさと恵み、おいしい水、土から生まれた米や野菜、これだけあれば人は十分暮らしていける。
そして衣服や道具、書物や音楽など、素敵な文化があれば気持ちも満たされていくように思います。
身近なものを愛でる、ちいさな愉しみがあれば日々うれしいなあと願いつつ、
気負わずに自分たちの感性でできることを発信しようとはじめた会社、アールピースファクトリー。
幸運にも、素敵な人たちや心ある店舗さまに恵まれながら、気がつけば来年18年目になります。
いつもあたたかく、大らかな気持ちで支えてくださる皆さま、ふと気にかけてくださる皆さま、
遠くから応援してくれている皆さま、心より本当にありがとうございます。
そこにある身近なものに価値を感じること、それを愉しめること、心が躍る Art piece を、
お届けしていくことが出来たらとても嬉しく思います。 プロダクトデザインの世界は、物やことの
デザインをすることが生業です。これからも自然との繋がりをたいせつに、人の手の温もりを感じる
日本製のライフスタイルプロダクトをお届けしていきたいと思っております。
秋から初冬にかけて、たくさんのご依頼をいただき誠にありがとうございます。
TOU-LIGHTのペンダントライト、新茶器の新しい色合いSHIRO・KURO、家族茶碗のライスボウル、
とくに海外の方に好評な陶グラス TOU-GLASS など、皆さまの暮らしの中へお届けしています。
冬季休業のお知らせです。
12.27(金) 〜 2025. 1.5(日) の期間は、出荷等をお休みいたしますので予めご了承ください。
ご注文内容にもよりますが、12.25(水)午前10時までのご注文品については年内発送が可能でございます。
オンラインショップは受付中ですので、以降のご注文分は 1.6(月)から順々に発送させていただきます。
皆さまには大変ご不便をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
この冬は寒くなりそうです、身体をやわらかく整えながら白い季節を朗らかに愉しみましょう。
来年もうれしい出逢いがありますよう心より願っております。
2024.10.3自然と文化とアート

ほのかに薫る、銀木犀(gin-mokusei)の小さな白い花の香りが漂う頃となりました。
秋に収穫したばかりのお米や栗、梨や林檎、キノコなど、自然からの恵みが美味しい時季です。
長野県大町市で開催されている、北アルプス国際芸術祭 2024 を訪ねました。水・木・土・空 がテーマ。
北アルプスの峰々からの豊かな湧き水に恵まれた、黒部ダムの入口として知られるのどかな田園都市では、
自然の景観、人々のくらし、文化や歴史に思いをめぐらせ製作した素晴らしい作品を観ることができます。
アーティストがこの地を訪れ、情景に共鳴したアートは、まるで美しい自然そのものを鑑賞しているような
不思議な気持ちになりました。森や湖を走るアートバスを利用すれば、奥地の作品や、昔ながらの風景も
同時に楽しめます。 移り変わっていく車窓の景色は、まさに自然が魅せるアートです。
かやぶき屋根が印象的な、築300年の古民家を舞台に展開するガラスのインスタレーション 記憶の眠り は、
過去・現在の記憶をもつという植物が、なつかしく神秘的な世界観のなかで永い眠りに入っていました。
しずかな木崎湖畔の森では、カナダ人の作品 ささやきは嵐の目のなかに で風に揺れるレンズの景色とともに、
私たちの身体から体験できること、自身の周りの世界を見る目を問いかけてくるようで感動を覚えました。
手と土との対話で描かれた、うつくしい形のペンダントライト TOU-LIGHT Small が入荷いたしました。
揺らめく光のグラデーションの中で、日々安らかに過ごすことができる心地のよい空間が生まれます。
あたたかな表情の光と、凛とした白い陶肌の趣きを愉しんでいただけますと嬉しく思います。
2024.3.13芸術の春

暖冬ではありますが、寒暖差の激しい日々、皆さまいかがお過ごしでしょう。
ウグイス(Japanese Bush Warbler)の別名は春告鳥、もっとも日本人に親しまれている鳥ですが、
里山などに生息し、なかなか姿は見せずとも ホーホケキョ と鳴く声が待ち遠しいころです。
松本市で開催されている、マツモト建築芸術祭 。 毎年足を運んでいますが年々深みを増しています。
かの松本城の隣に佇む、旧松本市立博物館をメイン会場に、駅寄りに新しくできた 新松本市立博物館では、
総合ディレクターおおうちおさむさんのトークイベントや、愉快なショートフィルムもゆったり愉しめました。
ノスタルジックな建築の 旧松本市立博物館では、国内外で活躍するアーティストの作品をご覧いただけます。
この大理石でつくられた地球儀の一部は、石化されたことで 数千年、数万年後にも残ってゆくのだろうか。
そのものたちが存在した証になるのなら、遠い未来に大きな夢を抱けるような気持ちにさえなってきます。
古い建築物を眺めながら、地域の歴史や文化、新しい時代への展望も自然とできるように思います。
そこにしかない景色や文化を探しに、ぜひ 松本への小旅行をお愉しみください。
いつも公式オンラインをご利用いただき、誠にありがとうございます。
発売から14年程になる新茶器、TOU-GLASS など、生産が追いつかない状況がつづき大変恐縮です。
以前よりお伝えさせていただいておりますが、新茶器 の新色 SHIRO・KURO につきましては、
産地の窯が安定するまでの間、誠に勝手ながら、卸し店舗様へのお届けを控えている状況となります。
できる限り、安定した陶器の生産ができますよう、土の配合率などを試行錯誤している段階です。
お待たせしている店舗様にもご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。 この春 5月頃を目安に、
各アイテムが整ってゆくことを願うばかりです。いま在庫がある製品は公式オンラインでご購入可能です。
寒い中にも奮闘していただいている職人に想いを寄せ、あたたかな心でお待ちいただければ幸いです。
優れた透過性のある土をつかった、限られた職人の手仕事で作る TOU-LIGHT のペンダントライトは、
新築の家、マンションの木質化リノベーション、店舗様等、たくさんのご依頼をいただき感謝申し上げます。
陶製シェードの真鍮ネジ部分を、今回も東京下町の工場で製作してもらいました。美しい仕上がりです。
コードの長さ調整、色指定、ダクトレール仕様への変更なども出来ますのでご購入時にお知らせください。
やわらかな灯りのグラデーションと、心地いい空間をゆったりと愉しんでいただけますと嬉しく思います。