2025.7.10砂浜の枯山水

夕立が過ぎ去ったあとの涼風に、ふっと一息つく方も多いのではないでしょうか。
奈良吉野の銘茶、 緑茶(RYOKU-CHA kona)をお湯とともに茶筅で溶いていただきました。
こちらの被せ茶は7日ほど遮光して収穫するそうで、太陽の光りを遮断することで濃い緑色となり、
旨み成分のテアニンが多く含まれるため、渋みが少なくまったりとした深い旨味が魅力です。
里山の自然とともに育む、嘉兵衛本舗(Kaheehonpo)様の天日干し番茶・ほうじ茶も人気のようで、
いつの暮らしにも寄り添えるお茶づくりを守り続けている三姉妹の清らかな姿に、粋を感じます。
静かな浜辺でみた、天然の枯山水のような情景もこころに留めながら。
7月31日にOPEN予定、東京丸の内の実店舗様をご紹介いたします。洗練された雰囲気が漂う空間に、
青山のアートセンターSPIRAL があらたに展開する、 Spiral Garden 新丸ビル が誕生です。
ギャラリー・ショップ・カフェの3つの要素がゆるやかに響き合い、都市の公園をイメージした
奥行きのある空間となりそうです。暮らしに取り入れやすいアート作品や食器、インテリア小物など、
さまざまなアイテムが置かれるとのこと。アールピースの新茶器や、家族茶碗なども並びます。
お店の奥には、フィンランド・ヘルシンキにある北欧の人気カフェ「Cafe Aalto」が東京に初出店、
建築家アルヴァ・アアルトの世界観に浸りつつ伝統的なフィンランド料理をお楽しみいただけます。
東京駅、皇居外苑の二重橋前駅、大手町駅、いづれの駅からも徒歩圏内となります。
この夏も、ラグジュアリーな都市空間に柔らかくなごやかな涼風が吹きますよう。
光りを透すペンダントライト TOU-LIGHT は、ひとつづつ産地職人の手仕事で作られています。
成形の型をつかわずに職人の手で製作されることにより、シェードに微妙な厚みの差がうまれ、
自然の光りのようなグラデーションを愉しんでいただけます。土に含まれるガラス成分によって、
すぐれた透過性をもつ、陶製のうつくしい照明が焼き上がっています。
只今、小さいサイズの Small は欠品中です。現況にて、再入荷は8月中旬頃の予定となります。
Large は在庫がございますので、日常に安らぎの空間を感じていただけますと嬉しく思います。
2025.6.20初夏の風物詩

そろそろ夏至の候、少しでも涼やかな気持ちで暮らしたいと願うこのごろです。
控えめながら美しく咲きほこる紫陽花とともに、幻想的な光りをまとう蛍にも心癒されます。
六月入荷した製品も多く、ご予約いただいた店舗様とオンラインショップのお客様の手元へ、
毎日の出荷がつづいておりましたが今週末ようやく落ち着いてまいりました。
長くお待たせしてしまった方々には大変申し訳ございませんでした。
ご好評いただいているひとり用の急須、新茶器のKISETO(黄瀬戸)の器は、静岡浜松市の
星野リゾート 界 遠州 様へ過日お届けさせていただきました。非日常に過ごす旅人としても、
ご自宅でも気兼ねなく、ほっと一息ついてお茶の時間を気軽に愉しんでいただけたらと思います。
新しい風合いSHIRO・KUROのヒトリセットも大変ご好評いただいております。暑い季節には、
茶葉の上に氷をのせて少々の水を注ぎ、静かに待つとまろやかな美味しい冷茶をいただけます。
陶製のグラス TOU-GLASS は、手造りの製品ならではの生産が追いつかない状況がつづいており、
今月ようやく入荷しました Gray の色合いから早々に在庫がなくなっております。
柔らかい形状が美しい GOBLET Gray 、冷やした地酒や冷茶などに合う SAKAZUKI Gray の器は、
只今ストックに余裕がございますのでぜひご検討ください。白く透ける White&Gray のペアセット、
オリジナルの木箱に収まった Gift Set もご用意していますのでご覧いただければと思います。
穏やかな風土を感じる、東京武蔵野に本日オープンしました Spiral Market アトレ吉祥寺 。
生活とアートの融合をテーマに活動される素敵な空間は、日々の暮らしを豊かにするアートと雑貨の
セレクトショップです。光りを透す陶土をつかったグラス 限定色の SKY などをご依頼いただき、
木箱に納めたギフトセットとして、吉祥寺店のオープン日に何とか間に合わせることが叶いました。
手仕事のアートなグラスを、日常に愉しんでいただけましたら心満たされる思いです。
新茶器のSHIRO、家族茶碗のライスボウルも並んでいますので軽やかな気分でお出かけください。
近くにひろがる公園や池など開放感のある武蔵野エリアに、うつくしい空を描けますよう。
2025.5.9棚田の風景

皆さま、健やかにお過ごしでしょうか。
GW期間は、暦通りに平日(月〜金曜)仕事をしておりましたが、沢山のお問い合わせやご依頼をいただき、
こころより感謝申し上げます。いつもご覧いただきありがとうございます。
こちら南信州では五月晴れがつづき、小さな村や町でも田植えの作業がはじまりました。
日本人の源であるお米を大切に、地産地消とともに、全ての人に農を体験してほしいと願うこの頃です。
九州の福岡市天神に、新しいお店が生まれましたのでご紹介いたします。
ギャラリー、カフェ、ショップを融合した SPIRAL GARDEN の店舗様は3階の広いスペースにあり、
心地よい素敵な空間でゆったりとした時間を愉しむことができます。
ありがたい事に、こちらのお店で AR Piece の製品をお取り扱いいただいております。
「創造交差点」をコンセプトにした天神の ONE FUKUOKA BLDG. のオープンを記念しまして、
ただいま「Wonder Garden」展を開催中です。春に芽吹く、植物や動物などと出会ったときのような、
新しい発見や感動をさがしに、多彩なアーティスト作品にも触れていただければと思います。
お近くの方、少し遠くからの方も、新しい空間やアートなどで心を躍らせてくださると嬉しいです。
『アートうごめく!Wonder Garden』
福岡県福岡市中央区天神1丁目11-1 ONE FUKUOKA BLDG. 3F
2025.4.24(Thu)- 5.25(Sun)
2025.4.10美しい田舎町

すっかり春爛漫、ここ南信州の伊那谷はのどかな桜色の風景が広がっています。
大空から降りそそぐ雨で潤った植物は、これから伸びやかに生きる準備をしているようです。
年ごとの仕事も兼ねてヨーロッパの各地を巡っていた頃、イタリア、スイス、スペイン、フランス、
イギリス、ドイツ、ベルギー、スウェーデン、ベトナム、中国など、様々な国の文化に触れていました。
懐かしく20年程前の写真を眺めていると、南イタリアの プーリア州 を訪れたものに目が留まりました。
うつくしく穏やかなプーリア地方は、丘の上にある白壁の都市や、長い歴史のある農地につづく地中海の
海岸線でも知られています。 そのとき宿泊した農園は、アグリツーリズム として旅人を受け入れ、
イタリアの自然と豊かな環境、田舎の暮らしをそのままに温かいおもてなしを体験させていただきました。
彼らの農園でとれた野菜などで食を愉しみ、馬や動物との暮らし、ローカルな人々の触れ合いの時間を、
同じように感じることができた貴重なひと時でした。 いまも心にその時の温かな記憶が残っています。
いつも忙しい日本人の方々にこそ、アグリツーリズモを通して、美しい田舎の生活を体験していただき、
豊かな日々を過ごしてほしいと思います。日本の田舎町にもこのような宿が増えてきました。
来週から国際芸術祭がはじまる瀬戸内へ、TOU-GLASS の限定品を再びお届けさせていただきます。
この機会にぜひ、直島 にある Benesse House Shop 様へゆったりとお出かけください。
異なる地域での暮らしや風土、食文化、アートを体感しながら愉しむことができれば嬉しく思います。
2025.2.6早春の輪郭

早春のころ、寒波の影響でうっすらと小雪が舞いました。 まだまだ寒さ厳しい日々がつづきますが、
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
この春4月から開催される 瀬戸内国際芸術祭 2025 、瀬戸内の島々を舞台に春・夏・秋 3つの季節ごとに
さまざまな体験ができる 3年に1度の現代アートの祭典です。 香川県と岡山県にわたる瀬戸内海の島や、
沿岸部をふくむ広範囲のエリアで粋な作品やまちの風景を観て歩くことを愉しめることと思います。
直島新美術館 が5月31日に開館されるとのこと、ますます魅力的な地域となりそうです。
スタッフの方と一緒に作った TOU-GLASS 限定色、Benesse Art Site Naoshima (ベネッセアートサイト直島) の
Benesse House Shop 様へ先月たくさんお届けさせていただきました。次回は4月頃に再入荷予定です。
直島でしか見られない海色に染まった陶器のグラスをとても気に入ってくださったフランス人のお客様が、
ご自宅をこの海色に染めて素敵なお部屋に作り替えてしまったとか.. 産地の方々もふくめて大変感激しました。
石の彫刻のような凛としたかたちと触感で、お好みのものを召し上がっていただければ嬉しく思います。
かろやかな風が吹くころ、瀬戸内のアートの島々を旅してみてはいかがでしょう。
ここ南信州の伊那谷からさらに南へ2時間ほど、古くから景勝地として知られる天龍峡にある温泉旅館、
渓谷に佇む隠れ宿 峡泉(kyosen)様をご紹介させていただきます。以前にゆったりと滞在させていただき、
森の薫り、川の瀬音、深い谷をおよぐ清らかな風を頬に感じ、おいしい旬の料理も堪能いたしました。
まさに「南信州ガストロノミー」、その地域の食と文化の関わりを真摯に探究されたすばらしい食体験でした。
過日、新しい風合いの 新茶器 急須ヒトリセット SHIRO・KURO をお届けさせていただきました。
侘び寂びをおもわせる陶製の小さな湯呑みと、ゆるやかに片手に納まる茶漉しのない急須などを、
フロント横の木棚にてご覧いただけますのでぜひ手に取ってみてください。
お宿に到着すると広々したラウンジで落ち着いた日本庭園を眺めることができます。ただひたすらに心を緩め、
その時ごとに光と色を湯面に映す、ほどよきとろみの療養泉を味わい尽くしていただければと思います。
秘境の岬や、趣のある深き渓谷の散策、川下り、ラフティング等 もめずらしい体験となりそうです。