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2022.4.7春の光り

花咲く月、緩やかに大地がひらき、やわらかい季節へと移り変わってきました。

あたたかい陽射しが心地よく、少し足を伸ばし散策していると ザゼンソウ(座禅草)に出会いました。

里山では、淡い紅色の桜がひらき、静かにゆっくりと花の命を咲かせています。

 

ことしも清らかな明るい春の空のように、光りを透す陶器の  CUP  SKY   が産地で焼きあがり、

過日、東京の スパイラルマーケット(Spiral Market)様  へ無事にお届けさせていただきました。

儚くも美しい特別な毎日に、春の空を映した白いカップをお愉しみいただけると嬉しいです。

ハーブティーなどの温かい飲み物、炭酸水やワインなど冷たい飲み物にもおすすめです。

また、千葉県美浜にある  ASSEMBLAGE    幕張店様  では、家族茶碗のライスボウルがご好評です。

白い土から生まれたシンプルなご飯茶碗は、幼い頃から自然の土の感触を味わってほしいと願い、

ご飯をぜんぶ食べられたら、うつわの底にかがやく笑顔が見えるよという喜びをお届けする製品。

ご家族の皆さんでも、日常にお使いいただけるよう  家族茶碗  3サイズ をご用意しています。

新しい命が誕生し、兄妹がひとり増えるたびに、ご飯茶碗をひとつづつ追加していく愉しみもあります。

 

ここでお知らせです。

新茶器 アイボリー色につきまして、産地の方で上手く焼き上がらない状況がつづいており、

ただいま窯を一旦休止して、土や上掛けの釉薬などの調整作業を行なっております。

他カラーについても在庫が少なくなっている製品がありますので、次回入荷するまでに、

長くお時間をいただく可能性がございます。大変おそれいりますが、ご了承ください。

新茶器はすべて型を使わずに、小さな工房でひとつひとつ製作していただいております。

おそれいりますが、ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。

2022.3.8自然に還る暮らし

雪解けとともに、ふんわりと流れる春の風が心地よい季節となりました。

ここ伊那谷は長野県の南部にあり、ふたつのアルプスに囲まれた地域として穏やかな風景が広がります。

ことしも相変わらずに、味噌作りが各地ではじまったようで一年愉しみです。

 

変わりゆく季節とともに、訪れる人の暮らしに寄り添うセレクト雑貨のストア、

京都の銀閣寺すぐ、美しい哲学の道沿いに佇む  銀鶴堂(Ginkakudo)様  をご紹介させていただきます。

シンプルで素敵なもの、デザインの効いた小物、ユニークな製品など、特別にセレクトされたものが揃います。

3年程前のオープン当初より、光りが透ける陶器のグラス CUP や SAKAZUKI 、信楽焼きの新茶器セットなどを

粋な店内でお取り扱いいただいております。 写真の小振りなうつわ  SAKAZUKI  は、日本酒だけではなく、

茶湯の色も映え、様々のお茶をすっきりと美味しくいただけます。

春の桜が咲くころ、芽吹きの散策道をゆったりと歩きながらお出掛けくださると嬉しいです。

また香川県にある直島の  ベネッセハウスショップ様 へ、限定色の SAKAZUKI を過日お届けしましたので、

瀬戸内の深い海の色合いを表現したうつわもお愉しみいただますとありがたいです。

直島を旅した日々を思い浮かべながら、海の香りと自然と建築、アートのある暮らしに想いを馳せます。

人々が自然に還って生きる、平穏で美しい暮らしができることを願っています。

2022.2.4立春

立春は、新しい季節のはじまり。 香ばしいほのぼのとした風味の、炭火焼のそば茶を新茶器で淹れました。

この寒い時季の庭で、縮こまりながらもヨーロッパ原産の植物 オルレアの葉がすくすくと育っています。

暖かくなる頃には、柔らかく繊細な白い花がナチュラルな雰囲気で咲き誇ります。

 

いつもアールピース製品をご愛好いただきありがとうございます。

東京の国分寺にある 胡桃堂喫茶店様 の店内では、新茶器の製品を長くお使いいただいておりますが、

ゆったりと美味しいお茶を愉しんだあと、気に入った急須や茶碗などのご購入も可能でございます。

喫茶店の棚に並ぶ本の一部は、まちに暮らす方々から出品していただいたものとのことで、

50年、100年と読み継がれて欲しいと願う想いを受け取りながら、素敵な時間を過ごすことができます。

また静岡の 星野リゾート 界 遠州様 では、客室の一部、ホテルショップ内でも新茶器をご覧いただけます。

最近、こころ豊かな暮らしを求め、光りを透す陶器のグラスや、気軽にお茶を飲める 新茶器 などを多く

ご依頼いただいています。 穏やかな灯りをご自宅で愉しめる照明のペンダントライト TOU-LIGHT や、

お祝い事などの引き出物、ご希望のギフトラッピングなどもご相談いただいております。

皆様のこれからが朗らかな日常でありますよう願っています。

2022.1.6初風

謹賀新年

目に映る美しい自然の情景を眺めつつ、

皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

初々しい水、健やかな土、およぐ風、ながれる雲、うつくしい峰々に抱かれ、

心地よい暮らしとともに 2022年 を歩んでゆきたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

ここ信州伊那谷の、美しく穏やかな風景を生かしたものづくりが、

これからの長野県の自然環境も豊かにしていくことを信じて。

地元 やまとわ の皆さんと、里山と暮らしを美しくする家具「DONGURI FURNITURE」をつくりました。

新しい Webサイトが出来ましたので、ぜひご覧いただければ嬉しいです。

私たちアールピースファクトリーが、製品のデザイン設計をさせていただきました。

広がる里山に多く生えている樹種、コナラ、ミズナラ、クリ、クルミを使っています。

この一年の実りある暮らしを願いながら。

2021.12.22冬季休業のお知らせ

初雪は陽射しとともに消え、冬のひだまりが心地よく感じられる時季、お元気でお過ごしでしょうか。

日頃よりアールピース製品をご愛好いただき誠にありがとうございます。わたしたちが陶器の製品に

携わらせていただいて早12年、ここまで何とか続けることが出来たことを嬉しく思います。

もともと御縁のあった 六古窯 の産地、滋賀県の信楽町の方々にいま現在も支えられておりますが、

長くお世話になっている  紫香楽ラボさん をご紹介させていただきます。

信楽焼産地ではいくつかの窯元さんに、それぞれの製品の製作をお願いしていますが、

最近なかなか伺えない折も、職人さんとの細かい調整、製品の受け取り、むづかしい検品作業、

うつわの裏の削りなどなど、お客様のもとへお届けする梱包、発送までをご協力いただいております。

このような産地の方の丁寧な仕事があってこそ、安定した製品を日々お届けできています。

人の手仕事ですべて進められる焼きものは、素材である自然の土の状態や、都度の窯の状況もふくめ、

ひとつひとつの製品の焼き上がりが微妙に異なってきます。 おなじみの気軽にお茶を愉しめる新茶器は、

「伝統的な一本持ち手」を生かしたデザインにしていますが、写真のように逆さにしても立ち姿が美しく、

安定感のある急須として仕上がります。当初からの職人さんの粋なこだわりは、持ちやすさに繋がります。

あらためまして、お世話になっている皆様へ深く感謝を申し上げます。これからもよろしくお願いいたします。

 

冬季休業日のお知らせです。

12.29 (水) 〜 2022. 1.5(水) の期間は、出荷等をお休みいたしますので予めご了承ください。

ご注文内容にもよりますが、12月24日(金)正午までのご注文品については年内発送が可能でございます。

公式オンラインショップ は受付していますので、ご注文品は 1月6日以降に順々に発送させていただきます。

皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、ご了承の程よろしくお願いいたします。

ホリデーシーズンを温かなこころ持ちでお過ごしください。 どうぞよいお年を。

2021.12.10豊かな時間を

師走。 この間、読売新聞夕刊に掲載された記事をご覧いただいた皆さま、ありがとうございました。

沢山の方々から、陶器のグラスなどをご依頼いただいており大変嬉しく思っております。

ただいま欠品している製品もございますが、新しい年の1月中旬ころに入荷予定です。

 

長野県の軽井沢町で作られているクラフトビール、よなよなエールでお馴染みヤッホーブルーイングさんより、

日常を軽やかに生きる仲間へのメッセージとともに 甲信限定ビール「山の上ニューイ」が誕生しました。

レモングラスなどのハーブや、おだやかな森林を思わせる心地よい爽やかな香りで、なんと言っても美味しい。

間伐材を紙のように薄く削った素材、木目のうつくしい  信州経木Kyōgi)におつまみを乗せてどうぞ。

ここ近年、ますます移住者も増え、甲信(長野県・山梨県)らしい街並み・工芸・農産物などの文化に、

現代的なアレンジを加えた「モダナイズ」な取り組みが、それぞれの地域を活性化しているようです。

クラフトビールは缶のままではなく、TOU-GLASS のグラスに注ぐとさらに美味しくいただけます。

この時季はぜひ、ご自宅でちょっとだけ豊かな時間をお過ごしください。

2021.11.24軽やかに旅する

ぐっと寒くなった今週、鮮やかに色付いた木の葉が大地を舞っています。

自由に動き回れなかったここ2年程、皆さんはどのようなことを考え、日々を過ごしてきたでしょう。

過日、写真家の 石川直樹さん が伊那市を訪れ、トークイベント「軽やかに世界を旅する」が開催されました。

立ち見が出るほどの人気でしたが、石川さんはまったく気取らず、いつものように緩やかにお話を始めました。

好奇心をもち、自分の心が揺れ動くものを求めて旅に出たこと、その歩いた軌跡を写真とともに見ていると、

ただ知識としてではなく、自分の身体を通じて、未知のものに出会える愉しみを改めて学ばせて頂きました。

日常に埋もれてしまっていた自分の生きた心が、瞬く間に蘇って、静かに熱くなるものを感じました。

 

さて、読売新聞の上質なこだわりの逸品を紹介するコーナー いま風「ごほうび」 11月29日月曜日夕刊にて、

デザイナーの森井ユカ様よりご選定いただき、陶器のグラス  TOU-GLASS  GOBLET   が紹介されます。

少し甲高でワイングラスのような形状の GOBLET(ゴブレット)は、WINE・BEER・レモンティーなどの

飲みものを華やかな気分で愉しめるグラスです。 光りを透す白い肌目と、上品な口当たりで、

年末年始のハレの日にも、親しい仲間や友人との朗らかな時間をお愉しみいただけることと思います。

実際にご愛用いただいている森井様のリアルで軽快な文章とともに、ぜひご覧いただけますと嬉しいです。

 

※ ただいま沢山の方に TOU-GLASS をご注文いただいており、大変お待たせして申し訳ございません。

順々に発送していますので今暫くお待ちください。なお、GOBLET RED・ CUP RED につきましては、

生産終了となり完売いたしました。MUG REDSAKAZUKI RED は在庫がございますのでご依頼ください。

2021.11.1新製品のお知らせ

皆さま健やかにお過ごしでしょうか。

秋も深まり、過日訪れた八ヶ岳周辺の情景はとても美しく、朗らかな秋色に染まっていました。

 

木工職人さんとの出逢いからはじまった、新しい製品をご紹介させていただきます。

ここ信州(長野県)の自然のなかで育った木を使い、温かみのある 木製のオルゴール が生まれました。

丁寧に仕上げられた音の箱は、木目が美しく、優しい手触りです。

オルゴールの起源は、ヨーロッパの街中で、時を告げる鐘の音であったことに始まりますが、

原始的な仕組みにより奏でられる、どこか懐かしい素朴な音色は、こころの内に静かに響きます。

日常の気持ちのリセットや、睡眠前のリラックスタイムなどに、

大人のためのオルゴールとしても、澄んだ星空の響きをお愉しみいただければ嬉しいです。

2021.10.16美しく暮らす

気づけば暮らし方が変わり、軽やかな風のように生きる時代となりました。

わたしたちの祖先の様に、里山という自然を生かす、循環の中にある暮らし方が面白くなり始めています。

 

暮らしと里山を美しくする家具  「DONGURI  FURNITURE」  が誕生いたします。

長野県の 信州伊那谷の雑木林や、里山の広葉樹をつかい、里山の風景を守りたいという想いから、

(株)やまとわの新たな家具ブランド「DONGURI FURNITURE」が IFFTにて発表されます。

今回もワクワクしながら、アールピースファクトリーがデザイン・設計に参加させていただきました。

DONGURI FURNITURE (ドングリ・ファニチャー)は、里山の広葉樹をつかった無垢の天板と、

丈夫な丸脚を組み合わせ、住まいやオフィスにフィットする形を自由につくることができる家具です。

日本は世界有数の森林国にもかかわらず、国内で生産する多くの木製家具は輸入材でつくられ、

手入れが行き届かずに、荒れている森林も各所に見られます。わたしたちは、成長した地域の木を

適切に使うことが、豊かな森を未来へのこす第一歩に繋がると考えています。

ラインアップはテーブル・シェルフ・ベンチなど、高さや大きさを自由に変えて愉しめる製品です。

新しい働き方を実践しているやまとわさんのオフィス、ぜひ会場で森林の風を感じてみてください。

IFFT interiorlifestyle living

2021年 10月18日(月) ー  20日(水)

東京ビッグサイト (東京国際展示場) 南展示棟     ETHICALブース   2K-11

2021.10.4夜空の星と語ろう

爽やかな秋晴れがつづくなか、近頃の夜空はほんとうに美しく、時をわすれて見惚れてしまう程です。

40年以上前、小学館の学習百科事典3 「地球と宇宙」 理科ー3に書かれた、

当時、 東京天文台  で宇宙のことを研究していた叔父の文面をここに記させていただきます。

 

『夜空いっぱいに光っている,星空をながめてごらんなさい。都会の明かりや公害などで,よく見えなければ,

いつか山や海に行ったとき,夜空をながめてごらんなさい。星空の美しさに, きっとおどろくことでしょう。

そのとき,「美しいな」と,ただながめているだけでなく,いろいろ考えてみてください。

明るい星や暗い星があるのは,どうしてだろう。…  天の川はなんでできているのだろう。

そのようなぎ問が,つぎからつぎに出てくるでしょう。 そのぎ問に, 今まで自分が持っていた知識で, 答えを

出してみてください。それから, 図鑑や事典で調べてみましょう。… 「なるほど」と,おどろくことでしょう。

そのおどろきがたいせつなのです。

そのような, 自然にたいするおどろきが, 科学の第一歩なのです。そして,自分の考えていた答えが,

まちがっていることを知ったとき,もう一度, 星空をながめてみましょう。前に見たときとは,ちがった美しさで,

自然(星空)がせまってくることでしょう。

わたしが, 最初に, そのようなおどろきをもったのは,『星座の話』という本を読んだときでした。その本で,

地球は太陽のまわりをまわっているが, 太陽はこと座のベガの方向に動いている,それは, 精密な星の動きの

観測からわかる,と知ったとき, そのころ小学校5年生だったわたしは,たいへんおどろきました。

その本は, そのほかにも, いつくかのおどろきを,あたえてくれました。

みなさんも, 天文だけではなく, わたしたちのまわりの自然にふれたとき, ぎ問を持ってください。そして,

自然を見る目をやしなってください。 それは, 将来, いろいろなところで, かならず役にたつことでしょう。』

 

若くして星になった叔父、今頃どんなことを考えているのかと、想いを馳せております。

いつかまた語り合える日がくることを願って。

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