2024.7.11涼やかな光り
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七夕の笹飾りを終い、ここ南信州でも夏の陽射しを感じられる頃となりました。
山から流れくる水辺に佇むと、心底涼しい、天然のクーラーを味わえます。
涼やかなお茶を愉しみたく、自然栽培で育った熊本のやぶきた緑茶を KYU-SU HITORI で淹れてみました。
ティースプーン1杯程の茶葉をいれ、さまざまな形状の氷をのせ、湧き水をほんのりと注いで数分間、
優雅なあま味を感じる、やさしい風味の冷茶ができ上がりました。小ぶりな湯呑 KO CYA-WAN に注ぎ、
二番煎もほっこりと素直に美味しいお茶をいただくことが出来ます。 少し多めの茶葉を入れること、
少し長めの抽出時間をもち4〜5分程待つこと、おいしい氷を使うことがポイントでしょうか。
ゆったりと過ごす夏の暮らしのなかでお試しいただけると嬉しいです。
香川の瀬戸内に浮かぶ、 Benesse Art Site Naoshima(ベネッセアートサイト直島)。
春頃につづき、手仕事の透ける土のグラス TOU-GLASS を過日お届けさせていただきました。
来島のゲストが集うベネッセハウスショップ様へ、直島限定色のグラスは8月末以降にお届け予定です。
スタッフの方々と、直島の海をイメージしながら製作した深い海色のグラスたちは今もなお愛され、
異なる白土と混ざり合う、うつくしい情景をひとつづつ職人の手が生み出しております。
凛とした有機的なかたちと、土の手触りを感じながら、美味しい飲みものを愉しめることと思います。
また思う以上に、時間がかかってくる手作業となりますので生産が追いつかない状況が続いています。
真夏に吹く涼風をもとめて、アートと島の物語が生まれる地を訪れてみてはいかがでしょう。
2024.6.12バランスの美学
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ほのかな光りを纏う、ホタルの舞う季節です。
東京、麻布台ヒルズ ギャラリーで 「カルダー:そよぐ、感じる、日本」 展がはじまりました。
大学時代に知った、アレクサンダー・カルダー(1898~1976)の個展は、東京では約35年ぶりとの事、
カルダーの代表作であるモビールをはじめ、油彩画やドローイングなどが展示されています。
以前の芸術は、壁や台座の上にあるものだったが、カルダー以降の芸術は私たちの生活のなかにある
ものになったと評価を得たように、素晴らしい空間デザインとともに、名作が際立って見えました。
展示空間は、木や紙、漆喰といった日本建築の素材や、その要素が組み込まれているそうです。
作品につかわれている針金や金属などの力強さ、緻密さ、知的さ、エネルギーが直に伝わってきて、
新たな一面を感じることが出来ました。ディティールの細やかさ、左右非対称のバランス感覚など、
カルダーの優れた美学に対面できます。 今秋、9月6日(Fri)まで開催中です。
イタリア語でボート(帆船)の意味をもつ BARCA(バルカ)は、軽やかな仕上がりのBAGです。
長くご愛用いただいているお客様から嬉しいメッセージを頂きましたのでご紹介させていただきます。
「本当に素敵なバッグ、持っていると気持ちもスッキリいたします。生きているといろいろありますが、
近くにいない親戚への贈り物としても助けられています。本当にありがとうございました。」
また、本革の持ち手が施されたトートバッグをお使いのお客様からは持ち手交換をご依頼いただきました。
日常でクタクタになるまで使ってくださっている様子が目に浮かび、鮮やかな色の新しい本革の持ち手へ
付け替えたことで、全体の雰囲気もリフレッシュしました。色違いでもトートバッグ Mをご使用中です。
お仕事などでお使いいただける丈夫でシンプルな BARCA は、3アイテムが揃っております。
写真の斜めがけショルダータイプ、トートタイプ2サイズと共に、ものを入れると立体的に広がる設計。
斜めがけショルダーは、開閉しやすいドイツホックを使用しており安心してお使いいただける日本製です。
若干少なくなっている色味もございますので、どうぞご了承ください。
2024.5.21まちの文化的景観
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すがすがしい澄んだ空気のなか、滑らかな音色のウグイスの声が響き渡っています。
過日、八ヶ岳のふもと長野県の東側にある 佐久穂町(sakuho-machi) にふらりと立ち寄りました。
深い緑の苔の森、白駒の池なども一度は訪れていただきたい場所ですが、JR小海線の駅にほど近い
風情ある町並みはとても静かでうつくしく、清らかな川の流れとともに風格のある家屋も印象的でした。
どこまでも自然を愛し、現代日本画壇の最長老として101歳の天寿を全うするまで絵筆をとった画伯の、
奥村土牛(okumura-togyu)記念美術館 に特別展示されていた本画・富士、素描なども見事でした。
この建物の離れには、もともと東京から疎開していた奥村画伯とそのご家族が住んでいたそうで、
町の文化財として今も維持しながら、この地域の歴史と芸術をつなぐ貴重な場となっているようです。
大変お待たせいたしました。
新茶器の新たな仲間、 急須フタリ SHIRO ・ 茶碗 SHIRO など、公式オンラインにて発売いたしました。
柔らかな色味の SHIRO(白)は、窯の中でゆらぐ、素朴な陶器らしい風合いの仕上がりとなり、
KURO(黒)は、窯変が見られる情緒的な趣きに焼き上がっています。 綺麗なお茶の色をじっくりと
愉しみたい方には SHIRO、まろやかなお茶でゲストをもてなしたい方には双方の色ともにお勧めします。
右手に持ちやすく配慮された伝統的なつくりの持ち手は、横からみると自然の洞窟のような形です。
茶こしを使わないシンプルな構造は、煎茶、ほうじ茶、玄米茶、野草茶などにもお使いいただけます。
みなさまで、寛ぎの時間をゆったりと愉んでいただけますと大変ありがたいです。
東京南青山の Spiral Market さんへ、炊き立てのお米が似合うライスボウル 家族茶碗(kazoku-chawan)、
透ける土のグラス TOU-GLASS GOBLET PAIR SET 木箱付などを、過日お届けさせていただきました。
ここ南信州はそろそろ田植えも終盤、涼やかな夕暮れからのカエルの鳴き声もこころが和みます。
地域のうつくしい風景は、人が育む生き生きとした真緑の情景により保たれているのでしょう。
どこか懐かしい、日本の美意識をたいせつに思うこの頃です。
2024.4.23春嵐
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萌黄色の樹々がうつくしい、ここ南信州伊那谷です。
自由な感性でお茶を愉しむ道具、新茶器 の新たな色合い SHIRO (シロ) ・KURO (クロ) につきまして、
個人のお客様などから日々、ご注文をいただき誠にありがとうございます。
過日、いつも新茶器を置いていただいている実店舗のあるお店へ、新色のお届けを開始いたしました。
なお 次回 5月以降の窯の焼き上がりにつきましても、色や風合いに相違が生まれる可能性がございます。
還元焼成 (kangen-shōsei) の焼きものの景色として、ご了承のほどお願い申し上げます。
実際のお店で、うつわをお手に取っていただき、それぞれの陶器の味わいや個性を存分に、
思い思いの感じ方でご選定いただけましたら、ありがたく思います。
京都、銀閣寺付近の川沿いに佇む、すてきなお店 銀鶴堂 (ginkakudo) さんへ、
急須ヒトリセット SHIRO・KURO (クラフト箱入) を4月中旬ころにお届けさせていただきました。
TOU-GLASS GRAY のアイテムもたくさんお届けしましたので、ぜひ一緒にお愉しみください。
居心地のよい空間のなかで、優れた Made in Japan の製品とともにご覧いただければと思います。
二人用の急須フタリ KURO ・ 茶碗 KURO の製品も、公式オンラインにて販売を開始いたしました。
情緒的な墨色と、窯変(youhen)がうつくしい、趣きと安定感のある一品となります。
伝統的でシンプルな構造を生かした急須は、ほうじ茶、玄米茶、煎茶、台湾茶などにおすすめです。
自然のなかで健やかに育った茶葉の旨みそのままを、急須のなかで大きく放ちながら、
ゆるりと美味しいお茶を味わっていただければ嬉しく思います。
GW期間の日程をお知らせいたします。
暦通りにて、平常通りにオフィスは平日営業しておりますが、
4.27 (土) 〜 5.6(月) の期間は、陶器産地からの出荷をお休みしますので予めご了承ください。
陶製品以外のもの(oto-baco , BARCA など)は、GW期間中もいつも通りにお届けさせていただきます。
ご注文内容にもよりますが、4.25(木)午前10時までのご注文品については GW前の発送が可能です。
公式オンラインは受付中ですので、以降のご注文分は 5月7日(火)から順々に発送させていただきます。
皆さまには大変ご不便をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
新緑の自然とともに、心と身体を解放して、ゆったりと寛ぎのひと時をお過ごしください。
2024.4.8平和のいろ
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おかげさまで、長野移住して10年目の春を迎えることができました。
自然の摂理を肌で感じながら、学ぶことが多く、心にゆとりを持てたことも満足している事の一つです。
東京の文京区白山に佇む 「紙舗 直」さんの開店四十周年のお祝いへ、過日久しぶりにお店を訪ねました。
古くからの知人であり、尊敬する坂本直昭さんのおおらかな笑顔と、躍動的なお話に心打たれた一日でした。
遡れば 1984年早春、紙屋の核となるような「いい紙」を見つけるが如く、開店1ヶ月前にもかかわらず再び
四国山中を歩いていたそうです。 ある農家の小さな中庭で、深い眠りから起こされるように、
老婆の手でぱんぱんと叩かれ、塵が誇らしげに祝うように陽光に舞い、「いい紙」が誕生したのだとか。
その紙の声が、直さんには聞こえたのだそうです。「紙は平和だ」と。 現在も精力的にご活躍されており、
染め描くことに真摯に向き合っている直さん。 なぜ、染描(SenByo)するのか、
紙(植物繊維を原料とする手漉き紙)と人をつなぐため。紙は人へ、喜びと美と力を与えるものと信じるから。
それは人が目指すべき平和への、一つの礎でもあると確信すると導きを与えていただきました。
手触りのいい正直な紙に、筆でしたためてくれた心のこもった文章に、心から感謝しております。
6月初め、札幌市モエレ沼公園 ガラスのピラミッドで『染描紙展』が開催されます。ぜひお出掛けください。
東京、表参道の Spiral Market さんへ淡い空色の限定色、TOU-GLASS SKY を過日お届けいたしました。
大切な方へのお祝いや記念日などに、CUP PAIR SET と GOBLET PAIR SET の木箱付きギフトをご用意しました。
温かいもの、冷たい飲みものにお使いいただける光りを透す白い陶器のグラス、少しだけ贅沢で、淡く軽やかな
雰囲気を感じてほしいです。東京駅前のKITTE 丸の内 1階にある丸の内店でもご覧いただけるかと思います。
京都、哲学の道沿いにある風情ある木造のお店、 銀意匠 さんでは海外の方などに新茶器が好評のようです。
在庫が少ない状況ではございますが、個性的な色合いの KISETO(黄瀬戸)や KOICYA(濃茶)など、
できる限りの製品をお届けさせていただきました。伝統的な絞りだし式の急須は、茶こしをつかわない衛生的で
シンプルな構造です。蓋がストッパーとなり茶葉が流れ出にくく、植物の茶葉そのものの旨みまでも美味しく、
最後の一滴まで召し上がっていただけます。煎茶、ほうじ茶、紅茶、蕎麦茶など様々な茶葉にお使いください。
いつも祖母がそうしてくれたように急須でお茶を淹れる文化を、身近に感じていただけたら嬉しく思います。
寛ぐ空間のなかで、もっと自由に、お茶の時間を愉しむことができたらと願っております。