2025.3.9白の情景

ほのかに春の陽射しを感じるとき、嬉しさとともに寂しさが交錯する時季です。
少し前の北信州の情景は、ここ信州(nagano)の冬の醍醐味ともいえる静かな絵画のようでした。
東京、武蔵野。
JR中央線と西武線の国分寺駅からしばらく歩くと、懐かしい雰囲気のレトロモダンな建築があります。
落ち着いた店内で旬のおいしいものを味わえる 胡桃堂喫茶店 さんは、地元のお茶屋さんの煎茶や、
地元の野菜とフルーツを積極的にとり入れたメニューもあるとても居心地の良い喫茶店です。
いつも魅力的なイベントを開催されるオーナーの影山さんは、「ゆっくり、いそげ」の続編となる
「大きなシステムと小さなファンタジー」 を出版されたばかり。 続編もぜひ拝読したい気持ちです。
また国分寺赤米プロジェクトとして、お仲間と在来種の「武蔵国分寺種赤米」 も自然農で育てているそう。
こだわりのある胡桃の時季には、長野県東御市(tōmishi)産の生くるみも味わえるようです。
開店当初から新茶器の急須をお使いいただいており、過日は新しい風合いの SHIRO をお届けいたしました。
すてきな出会いが生まれる国分寺の名店、胡桃堂喫茶店さんへお出かけいただけますと嬉しく思います。
思い思いに、こころ温まる自分らしい時間をゆっくりとお過ごしください。
来週頃に、新茶器 SHIRO・家族茶碗 ライスボウル・照明 TOU-LIGHT などが再入荷する予定です。
お待たせしており大変申し訳ございません。どうぞよろしくお願いいたします。
2025.2.6早春の輪郭

早春のころ、寒波の影響でうっすらと小雪が舞いました。 まだまだ寒さ厳しい日々がつづきますが、
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
この春4月から開催される 瀬戸内国際芸術祭 2025 、瀬戸内の島々を舞台に春・夏・秋 3つの季節ごとに
さまざまな体験ができる 3年に1度の現代アートの祭典です。 香川県と岡山県にわたる瀬戸内海の島や、
沿岸部をふくむ広範囲のエリアで粋な作品やまちの風景を観て歩くことを愉しめることと思います。
直島新美術館 が5月31日に開館されるとのこと、ますます魅力的な地域となりそうです。
スタッフの方と一緒に作った TOU-GLASS 限定色、Benesse Art Site Naoshima (ベネッセアートサイト直島) の
Benesse House Shop 様へ先月たくさんお届けさせていただきました。次回は4月頃に再入荷予定です。
直島でしか見られない海色に染まった陶器のグラスをとても気に入ってくださったフランス人のお客様が、
ご自宅をこの海色に染めて素敵なお部屋に作り替えてしまったとか.. 産地の方々もふくめて大変感激しました。
石の彫刻のような凛としたかたちと触感で、お好みのものを召し上がっていただければ嬉しく思います。
かろやかな風が吹くころ、瀬戸内のアートの島々を旅してみてはいかがでしょう。
ここ南信州の伊那谷からさらに南へ2時間ほど、古くから景勝地として知られる天龍峡にある温泉旅館、
渓谷に佇む隠れ宿 峡泉(kyosen)様をご紹介させていただきます。以前にゆったりと滞在させていただき、
森の薫り、川の瀬音、深い谷をおよぐ清らかな風を頬に感じ、おいしい旬の料理も堪能いたしました。
まさに「南信州ガストロノミー」、その地域の食と文化の関わりを真摯に探究されたすばらしい食体験でした。
過日、新しい風合いの 新茶器 急須ヒトリセット SHIRO・KURO をお届けさせていただきました。
侘び寂びをおもわせる陶製の小さな湯呑みと、ゆるやかに片手に納まる茶漉しのない急須などを、
フロント横の木棚にてご覧いただけますのでぜひ手に取ってみてください。
お宿に到着すると広々したラウンジで落ち着いた日本庭園を眺めることができます。ただひたすらに心を緩め、
その時ごとに光と色を湯面に映す、ほどよきとろみの療養泉を味わい尽くしていただければと思います。
秘境の岬や、趣のある深き渓谷の散策、川下り、ラフティング等 も珍しい体験となりそうです。
2025.1.6ひとつの道

謹賀新年
おかげさまで南信州へ移り10周年を迎えました。
小さな日々の積み重ねがひとつの足跡となり、
大きな道へと繋がっていることを身に沁みて感じております。
皆さまのご健康と益々のご多幸をこころよりお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年始、峰々の白さが増し、諏訪湖からながめる富士山はうつくしい姿でした。
ここ南信州の伊那谷に脈々とつながる家具専門店、フクロヤ家具 さまをご紹介します。
国内外の名作家具や、きちんと作られた椅子などを広い空間でゆっくりとご覧いただけます。
さまざまな製品の知識も広く深く、相談にのってもらえる信頼できる店舗さまです。
軽井沢や安曇野、蓼科、八ヶ岳周辺の原村などのお客様も多くいらっしゃるようです。
凛とした表情のペンダントライト TOU-LIGHT を、昨年末にご依頼いただきました。
ざらりとした白い陶土の手触りと、あたたかな自然の灯りの照明をお店で触れてご覧いただけます。
日々のお茶時間を愉しめる新茶器、 急須ヒトリセットKISETO(黄瀬戸)などもお届けしました。
創業69周年のお店では新春イベントを開催していますので、お近くの方、少し遠くからの方も、
ゆったりとお出掛けいただますと大変ありがたく思います。
袋屋家具新春初売り
場所: 長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪12366-4 フクロヤ家具
開催期間: 2025. 1.2(木)〜 1.19(日)まで
同時開催: 日本の木のテーブル展
2024.12.11日本のいいところ

師走に入り、里山にもふんわりと雪が積もりました。
すぐにもう半日程で溶けてしまう雪でしたが、冬が到来したことを知りました。
ここ日本はどこに行ってもいいところばかり、写真は長良川と みんなの森 ぎふメディアコスモスです。
久しぶりに訪れた岐阜市では、お店などでたくさんの方々と会話をたのしみました。
自然の豊かさと恵み、おいしい水、土から生まれた米や野菜、これだけあれば人は十分暮らしていける。
そして衣服や道具、書物や音楽など、素敵な文化があれば気持ちも満たされていくように思います。
身近なものを愛でる、ちいさな愉しみがあれば日々うれしいなあと願いつつ、
気負わずに自分たちの感性でできることを発信しようとはじめた会社、アールピースファクトリー。
幸運にも、素敵な人たちや心ある店舗さまに恵まれながら、気がつけば来年18年目になります。
いつもあたたかく、大らかな気持ちで支えてくださる皆さま、ふと気にかけてくださる皆さま、
遠くから応援してくれている皆さま、心より本当にありがとうございます。
そこにある身近なものに価値を感じること、それを愉しめること、心が躍る Art piece を、
お届けしていくことが出来たらとても嬉しく思います。 プロダクトデザインの世界は、物やことの
デザインをすることが生業です。これからも自然との繋がりをたいせつに、人の手の温もりを感じる
日本製のライフスタイルプロダクトをお届けしていきたいと思っております。
秋から初冬にかけて、たくさんのご依頼をいただき誠にありがとうございます。
TOU-LIGHTのペンダントライト、新茶器の新しい色合いSHIRO・KURO、家族茶碗のライスボウル、
とくに海外の方に好評な陶グラス TOU-GLASS など、皆さまの暮らしの中へお届けしています。
冬季休業のお知らせです。
12.27(金) 〜 2025. 1.5(日) の期間は、出荷等をお休みいたしますので予めご了承ください。
ご注文内容にもよりますが、12.25(水)午前10時までのご注文品については年内発送が可能でございます。
オンラインショップは受付中ですので、以降のご注文分は 1.6(月)から順々に発送させていただきます。
皆さまには大変ご不便をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
この冬は寒くなりそうです、身体をやわらかく整えながら白い季節を朗らかに愉しみましょう。
来年もうれしい出逢いがありますよう心より願っております。
2024.11.5森と書籍

木枯らしが吹く季節となり、ここ南信州もゆっくりと木の葉が色づいてきました。
ふと夜空を見上げれば、星降る世界が、宇宙のいとなみを感じさせてくれます。
隣町にオープンした、森のなかを散策するように過ごせる体験型複合施設を訪ねました。
緑豊かな自然が広がる「くらすわの森」 は、自然と一体化したランドスケープが特徴的で、
木のぬくもりを感じながら、レストランやカフェ、マルシェ等をのんびりと楽しめます。
森の奥へと歩みを進めると、小さな八角形の木造建築でつくられた森のライブラリーがあり、
テーマごとにセレクトされた書籍やアート本など、約1000冊が並びます。
一歩踏み入れると木の香りに包まれ、本を片手に窓ぎわの小さなスペースに腰かければ、
大自然の中で感性がとぎ澄まされ、日々気づかない大切なものが見えてくるようです。
IRORI-BI(いろりび) は、ものづくりの “もったいない” を減らす、という想いから、
製作過程でどうしても良品としてお届けできないものを、新たなで用途で蘇らせています。
キャンドルを透ける器の中で灯すと、ほんのりと穏やかな情景が浮かびあたたかい時間が流れます。
身体とこころを解放し、ゆったりと長く静かな夜を過ごしていただけたら嬉しいです。
お茶どころの静岡、浜名湖にある星野リゾート 界 遠州さん へ 新茶器 KISETO を今週お届けします。
急須ヒトリ、小茶碗のうつわを宿泊施設のショップにてご覧いただけます。
茶の湯で愛されてきた KISETO(黄瀬戸)の色合いは、それぞれ独特な雰囲気で窯から生まれます。
ホテルのお部屋でも、落ちついた空間で 新色 SHIRO の急須などをお使いいただけます。
色づく紅葉を愛でられる秋、少しだけ遠くへ出かけてみてはいかがでしょう。