2023.2.7春の気配

立春も過ぎ、楚々と春の風が吹きはじめました。
過日久しぶりに訪れた、北八ヶ岳ロープウェイから見渡す雪山の景色は大変美しいものでした。
自然界で見られるありのままの雄大な姿は、いつも見惚れるばかりの尊厳を感じます。
日頃はオンラインショップをご利用いただき、誠にありがとうございます。
あたたかな季節が近づき、最近はお祝いのギフトや熨斗などのご依頼が多くなってきました。
表書き・名入れのご要望も承っておりますので、ご購入時はお気軽にメッセージをお書きください。
ひと組ごとに、熨斗のデザインをさせていただいております。
静岡の浜名湖に佇む 星野リゾート 界 遠州様 では、1月末から新客室の稼働がはじまり、
あたらしいお部屋で 新茶器 KISETO(黄瀬戸)の製品をお使いいただける運びとなりました。
選び抜かれた美味しい茶葉と急須、お茶請けのペアリングを滞在シーンごとにお愉しみいただけます。
ゆったりと浜名湖の水面を眺めながら、露天風呂の温泉とともに心地いいひと時をお過ごしください。
以前に泊まった旅宿で新茶器をお使いくださり、ずっとずっと探していましたと、
お客様から頂戴するあたたかいメッセージは何よりこころに響くものです。
儚くも美しい自然と人、日々愛でたくなる製品をお届けできたら嬉しく思います。
2022.12.28炎の温もり

冬至も過ぎ、一年の締めくくりの時季となりました。
本年もアールピース製品をご愛好いただきまして、誠にありがとうございました。
優れた製品を紹介する TrustCellar (トラストセラー) にて、新茶器の KYU-SU FUTARI をご選定くださり、
『おしゃれなおすすめ急須18選! 通販で買える人気ブランドの逸品』としてご紹介をいただきました。
紹介ページはこちら
お茶を美味しく淹れることは急須の役割ですが、手を触れたときに土の温かみを感じる陶製の急須は、
ゆったりと味わいあるお茶の時間を愉しめることと思います。 14年程前、なかなか欲しい急須が見つからず、
ご縁のある信楽焼産地を訪れた際に、絞り出し式の急須に出会いました。旨味のある味が印象に残っています。
茶こしを必要としない伝統的な作りに惚れこみ、今の暮らしに合うお茶を愉しめる新しい茶器を創造しました。
内側に彫られた一筆一筆の筋目より、静かにお茶が流れでて、蓋が抑えとなり茶葉がおちない仕組みです。
もともとのシンプルな構造を生かした上で、自然土の風合い、色味、サイズ感などをデザインさせて頂き、
煎茶、ほうじ茶、玄米茶、和紅茶、ウーロン茶など、さまざまな茶葉をつかえる雰囲気も大切にしました。
皆さまが愛着をもってお使いいただける急須として、新茶器を長く育てていただき感謝しております。
新しい色味につきましては、安定した製品としてお届け出来るまでにもう暫くお時間を頂戴したいと思います。
どうぞ温かいお気持ちで見守っていただけますと有り難いです。
冬季休業期間の 12.29 (木) 〜 2023. 1.6(金)は、出荷等をお休みしますので予めご了承ください。
オンラインショップは受付中ですので、ご注文品は連休明けの 1.10(火)以降に順次発送させていただきます。
ご不便をおかけしますが、ご了承の程よろしくお願いいたします。 よいお年をお迎えくださいませ。
2022.9.7秋の恵み
爽やかな秋の風が心地よい季節になりました。皆様、お元気でお過ごしでしょうか。
ここ信州(長野県)の各地では、秋の訪れとともに様々なフルーツを見かけるようになりました。
新鮮で味の濃い、美味しいフルーツや野菜は、地産地消として環境に優しい暮らしにも繋がります。
近くの果樹園では、ナイアガラ・コンコード・デラウェアなどの小振りな粒品種の出荷がはじまり、
最近人気のシャインマスカットはこれから、深まりゆく恵みの秋がこの季節の愉しみです。
ただいま 公式オンラインショップにて、新茶器クリア色 の製品をお求めやすい価格でご案内しています。
光りをまとう透明感のある釉薬をつかった 急須フタリ と 茶サラ は白粗土の素朴な味わいがあり、
優しく生成りがかった艶のあるクリア色は、日本茶・和紅茶・ハーブティーの色が美しく映えます。
急須内で大きく開いた茶葉を眺めながら、自然栽培のお茶の旨味を味わっていただければと思います。
シンプルな絞り出し構造の急須を、初めてお使いいただく方にもおすすめです。
赤く染まる深秋にぴったりな、新茶器 RED色 の全アイテムが入荷いたしました。
箱根強羅に佇む、ハイアットリージェンシー箱根 Resort & Spa 様へお届けさせていただきました。
ホテル内併設のショップ IZUMI Gallery と客室の方で、茶ポットと茶カップをご愛用いただいており、
安らぎのある素敵な空間で、気の赴くまま優雅にリラックスした時間をお過ごしいただけます。
こちらの製品 茶ポットRED なども、現在オンラインショップの方でご購入可能となっております。
上がけの釉薬に鉄分を含んだ RED色 は、鉄錆や漆のような趣きある陶肌に焼き上がっています。
さて今週金曜日から、過日お知らせしました大町市 Bench -ベンチ- さんでのイベントが開催されます。
白く透ける土の陶器 MUG(ビアマグ)を出品しておりますので、ぜひご覧いただければ嬉しいです。
安曇野と白馬の中間にあたる大町市周辺に暮らす方、ゆるやかな旅の途中にも気軽にお出かけください。
程近い、裏路地の古民家を改装した小さなコーヒースタンド 焙煎所、北アルプスブルワリーも気になります。
limited store 「 Shoes&Crafts, Books トオク 」
日時 2022.9.9(fri)10(sta)11(sun) 11:00-17:00
場所 Bench 長野県大町市大町 4080
電車 信濃大町駅より徒歩約8分
車 最寄りの無料市営駐車場をご利用ください
2022.8.2縄文の情景
暑中お見舞い 申し上げます。
豊かな湧水に恵まれた八ヶ岳山麓の高地にある 井戸尻遺跡 (Idojiri-iseki) と近くの考古館は、
縄文時代(約8000〜2300年前)の過去に生きた人間の生活文化の跡が残されている貴重な場所です。
日本を代表する縄文の遺跡は、現代人が忘れかけていた火のある暮らしの感覚を思い起こさせてくれます。
今もいにしえからの湧水があり、その豊富な水を利用して 水生・湿生の植物が安らぎの場を作っています。
夏季休業のお知らせです。
8月10日 (水) 〜 16 (火) の期間は出荷等をお休みさせていただきます。
ご注文内容にもよりますが、8日(月)午前10時までのご注文分は休み前に発送可能となります。
公式オンラインショップ は受付していますので、ご注文品は 17日以降に順次発送いたします。
ご迷惑をおかけしますがご了承をお願いいたします。ご利用をお待ちしております。
静岡、星野リゾート 界 遠州様 のショップにて、新茶器 KISETO(黄瀬戸)の製品をご覧いただけます。
永く茶の湯で愛されてきた黄瀬戸の色味は、上掛けの釉薬に鉄分を多く含むため独特な景色に焼きあがります。
ひとつひとつのアイテムが自然の炎のなかで色付き、想像を超えた陶器の風合いに仕上がっています。
日本茶やハーブティーを愉しめるシンプルな構造のひとり用の急須は、自分用の小さな茶器として忙しない
日常のなかでも気軽にお使いいただけます。陶製のうつわはお茶が円やかになり美味しくいただけます。
涼やかな個室に籠り、少しノスタルジックな夏のひと時をお愉しみいただければと思います。 よき夏を。
2022.4.27美しい山林と
時が流れ、人々の暮らしも少しづつ変化しているこの頃、柔らかい初夏のような陽射しが降りそそぎます。
信州・木曽。 美しい山林と、その湧き水をたたえる木曽川にせり出すように建てられた「崖家づくり」の
旧調剤薬局は、使い続けるほどに愛着がわくような現代の日用品を扱う en-shoutenさん 。
見ているだけで楽しくなる店内で、 “ pioneer plants とアウトドアfair ” が約一か月間行われます。
環境に負担をかけずに楽しめる、アウトドアライフの提案もあわせてご紹介いただけるそうです。
信州育ちの針葉樹を使ったチェアなど、pioneer plants の軽やかさを体験したり、使い方を知ったりと、
実際に見て、手で触れてお試しいただけると大変嬉しいです。この機会にぜひ涼やかな木曽町へ。
東京から移住された、素敵なオーナーご夫妻とのほがらかな会話も魅力です。
< pioneer plants とアウトドアfair >
会期: 4月29日(金・祝)〜 5月23日(月) の金土日月 11〜19時 GW臨時営業あり
場所: en-shouten 長野県木曽郡木曽町福島8101(JR木曽福島駅 徒歩15分ほど)
○ お知らせ ○
新茶器 IVORY・BLACK の現行製品は、在庫がなくなり次第に販売を終了させていただく事となりました。
ここ数日で、こちら2色の製品在庫は残りわずかとなっております。 大変申し訳ございません。
自然の赤土が原因と思われる生産不良が度々起こり、今後の継続はむづかしいと判断いたしました。
現況にて、新しい色味の製品開発を進めておりますが、しばらくは時間がかかりそうです。
新茶器 RED・KISETO につきましては、白土を使っておりますので以降も生産継続しております。
誠におそれいりますが、ご了承の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
2022.4.7春の光り
花咲く月、緩やかに大地がひらき、やわらかい季節へと移り変わってきました。
あたたかい陽射しが心地よく、少し足を伸ばし散策していると ザゼンソウ(座禅草)に出会いました。
里山では、淡い紅色の桜がひらき、静かにゆっくりと花の命を咲かせています。
ことしも清らかな明るい春の空のように、光りを透す陶器の CUP SKY が産地で焼きあがり、
過日、東京の スパイラルマーケット(Spiral Market)様 へ無事にお届けさせていただきました。
儚くも美しい特別な毎日に、春の空を映した白いカップをお愉しみいただけると嬉しいです。
ハーブティーなどの温かい飲み物、炭酸水やワインなど冷たい飲み物にもおすすめです。
また、千葉県美浜にある ASSEMBLAGE 幕張店様 では、家族茶碗のライスボウルがご好評です。
白い土から生まれたシンプルなご飯茶碗は、幼い頃から自然の土の感触を味わってほしいと願い、
ご飯をぜんぶ食べられたら、うつわの底にかがやく笑顔が見えるよという喜びをお届けする製品。
ご家族の皆さんでも、日常にお使いいただけるよう 家族茶碗 3サイズ をご用意しています。
新しい命が誕生し、兄妹がひとり増えるたびに、ご飯茶碗をひとつづつ追加していく愉しみもあります。
ここでお知らせです。
新茶器 アイボリー色につきまして、産地の方で上手く焼き上がらない状況がつづいており、
ただいま窯を一旦休止して、土や上掛けの釉薬などの調整作業を行なっております。
他カラーについても在庫が少なくなっている製品がありますので、次回入荷するまでに、
長くお時間をいただく可能性がございます。大変おそれいりますが、ご了承ください。
新茶器はすべて型を使わずに、小さな工房でひとつひとつ製作していただいております。
おそれいりますが、ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。
2022.3.8自然に還る暮らし
雪解けとともに、ふんわりと流れる春の風が心地よい季節となりました。
ここ伊那谷は長野県の南部にあり、ふたつのアルプスに囲まれた地域として穏やかな風景が広がります。
ことしも相変わらずに、味噌作りが各地ではじまったようで一年愉しみです。
変わりゆく季節とともに、訪れる人の暮らしに寄り添うセレクト雑貨のストア、
京都の銀閣寺すぐ、美しい哲学の道沿いに佇む 銀鶴堂(Ginkakudo)様 をご紹介させていただきます。
シンプルで素敵なもの、デザインの効いた小物、ユニークな製品など、特別にセレクトされたものが揃います。
3年程前のオープン当初より、光りが透ける陶器のグラス CUP や SAKAZUKI 、信楽焼きの新茶器セットなどを
粋な店内でお取り扱いいただいております。 写真の小振りなうつわ SAKAZUKI は、日本酒だけではなく、
茶湯の色も映え、様々のお茶をすっきりと美味しくいただけます。
春の桜が咲くころ、芽吹きの散策道をゆったりと歩きながらお出掛けくださると嬉しいです。
また香川県にある直島の ベネッセハウスショップ様 へ、限定色の SAKAZUKI を過日お届けしましたので、
瀬戸内の深い海の色合いを表現したうつわもお愉しみいただますとありがたいです。
直島を旅した日々を思い浮かべながら、海の香りと自然と建築、アートのある暮らしに想いを馳せます。
人々が自然に還って生きる、平穏で美しい暮らしができることを願っています。
2022.2.4立春
立春は、新しい季節のはじまり。 香ばしいほのぼのとした風味の、炭火焼のそば茶を新茶器で淹れました。
この寒い時季の庭で、縮こまりながらもヨーロッパ原産の植物 オルレアの葉がすくすくと育っています。
暖かくなる頃には、柔らかく繊細な白い花がナチュラルな雰囲気で咲き誇ります。
いつもアールピース製品をご愛好いただきありがとうございます。
東京の国分寺にある 胡桃堂喫茶店様 の店内では、新茶器の製品を長くお使いいただいておりますが、
ゆったりと美味しいお茶を愉しんだあと、気に入った急須や茶碗などのご購入も可能でございます。
喫茶店の棚に並ぶ本の一部は、まちに暮らす方々から出品していただいたものとのことで、
50年、100年と読み継がれて欲しいと願う想いを受け取りながら、素敵な時間を過ごすことができます。
また静岡の 星野リゾート 界 遠州様 では、客室の一部、ホテルショップ内でも新茶器をご覧いただけます。
最近、こころ豊かな暮らしを求め、光りを透す陶器のグラスや、気軽にお茶を飲める 新茶器 などを多く
ご依頼いただいています。 穏やかな灯りをご自宅で愉しめる照明のペンダントライト TOU-LIGHT や、
お祝い事などの引き出物、ご希望のギフトラッピングなどもご相談いただいております。
皆様のこれからが朗らかな日常でありますよう願っています。
2021.12.22冬季休業のお知らせ
初雪は陽射しとともに消え、冬のひだまりが心地よく感じられる時季、お元気でお過ごしでしょうか。
日頃よりアールピース製品をご愛好いただき誠にありがとうございます。わたしたちが陶器の製品に
携わらせていただいて早12年、ここまで何とか続けることが出来たことを嬉しく思います。
もともと御縁のあった 六古窯 の産地、滋賀県の信楽町の方々にいま現在も支えられておりますが、
長くお世話になっている 紫香楽ラボさん をご紹介させていただきます。
信楽焼産地ではいくつかの窯元さんに、それぞれの製品の製作をお願いしていますが、
最近なかなか伺えない折も、職人さんとの細かい調整、製品の受け取り、むづかしい検品作業、
うつわの裏の削りなどなど、お客様のもとへお届けする梱包、発送までをご協力いただいております。
このような産地の方の丁寧な仕事があってこそ、安定した製品を日々お届けできています。
人の手仕事ですべて進められる焼きものは、素材である自然の土の状態や、都度の窯の状況もふくめ、
ひとつひとつの製品の焼き上がりが微妙に異なってきます。 おなじみの気軽にお茶を愉しめる新茶器は、
「伝統的な一本持ち手」を生かしたデザインにしていますが、写真のように逆さにしても立ち姿が美しく、
安定感のある急須として仕上がります。当初からの職人さんの粋なこだわりは、持ちやすさに繋がります。
あらためまして、お世話になっている皆様へ深く感謝を申し上げます。これからもよろしくお願いいたします。
冬季休業日のお知らせです。
12.29 (水) 〜 2022. 1.5(水) の期間は、出荷等をお休みいたしますので予めご了承ください。
ご注文内容にもよりますが、12月24日(金)正午までのご注文品については年内発送が可能でございます。
公式オンラインショップ は受付していますので、ご注文品は 1月6日以降に順々に発送させていただきます。
皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、ご了承の程よろしくお願いいたします。
ホリデーシーズンを温かなこころ持ちでお過ごしください。 どうぞよいお年を。
2021.9.10鈴虫の声
秋のはじまり。
ここ信州の伊那谷は朗らかな日々が続いております。夕暮れからの虫の鳴き声も涼やかな頃。
少し前のこととなりますが、東京 銀座にひっそりと佇む粋なお店 茶・銀座 (CHA・GINZA) さんで開かれた
「手の足も出ない 宝瓶30展」 にアールピース製品の 急須ヒトリ をご選定いただきました。
しみじみ、お茶を。ひとつは欲しい宝瓶 (Hōhin , Hōbin)が30点も揃ったそう。 一般的な茶こしを使わず、
茶葉をそのまま器の中に入れ、湯を注ぐスタイルの宝瓶は、究極にシンプルで自然の旨味を直に愉しめる道具。
掌で感じる、美味しいお茶をいただきながら、時の流れにこころを奪われてみては。
さて、ここでお知らせです。
長年ご愛好をいただいている一人用の 急須ヒトリ につきまして、IVORY・ BLACK と同様、
深みのある RED の蓋ガラスも琥珀色へ移り変わりました。上掛けの釉薬に鉄分を含むこの RED のうつわは、
まさに通好みの陶肌。蓋の取っ手にはリサイクルガラスを使用しております。 デスクワークや家事の合間に、
心地いい秋空でのアウトドアに、自分好みの茶葉を見つけ、一服してはいかがでしょう。
ゆったりと深呼吸。 爽やかな秋風に吹かれながら、歩いてみるのも良い季節です。