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2024.5.21まちの文化的景観

 

すがすがしい澄んだ空気のなか、滑らかな音色のウグイスの声が響き渡っています。

過日、八ヶ岳のふもと長野県の東側にある  佐久穂町(sakuho-machi) にふらりと立ち寄りました。

深い緑の苔の森、白駒の池なども一度は訪れていただきたい場所ですが、JR小海線の駅にほど近い

風情ある町並みはとても静かでうつくしく、清らかな川の流れとともに風格のある家屋も印象的でした。

どこまでも自然を愛し、現代日本画壇の最長老として101歳の天寿を全うするまで絵筆をとった画伯の、

奥村土牛(okumura-togyu)記念美術館  に特別展示されていた本画・富士、素描なども見事でした。

この建物の離れには、もともと東京から疎開していた奥村画伯とそのご家族が住んでいたそうで、

町の文化財として今も維持しながら、この地域の歴史と芸術をつなぐ貴重な場となっているようです。

 

大変お待たせいたしました。

新茶器の新たな仲間、 急須フタリ SHIRO  茶碗  SHIRO  など、公式オンラインにて発売いたしました。

柔らかな色味の SHIRO(白)は、窯の中でゆらぐ、素朴な陶器らしい風合いの仕上がりとなり、

KURO(黒)は、窯変が見られる情緒的な趣きに焼き上がっています。 綺麗なお茶の色をじっくりと

愉しみたい方には SHIRO、まろやかなお茶でゲストをもてなしたい方には双方の色ともにお勧めします。

右手に持ちやすく配慮された伝統的なつくりの持ち手は、横からみると自然の洞窟のような形です。

茶こしを使わないシンプルな構造は、煎茶、ほうじ茶、玄米茶、野草茶などにもお使いいただけます。

みなさまで、寛ぎの時間をゆったりと愉んでいただけますと大変ありがたいです。

 

東京南青山の  Spiral Market さんへ、炊き立てのお米が似合うライスボウル 家族茶碗(kazoku-chawan)、

透ける土のグラス TOU-GLASS GOBLET PAIR SET 木箱付などを、過日お届けさせていただきました。

ここ南信州はそろそろ田植えも終盤、涼やかな夕暮れからのカエルの鳴き声もこころが和みます。

地域のうつくしい風景は、人が育む生き生きとした真緑の情景により保たれているのでしょう。

どこか懐かしい、日本の美意識をたいせつに思うこの頃です。

2023.9.13南信州の農

 

一年で最も月がきれいに映る9月。

日本人はもともと農耕民族、ですから秋の農作物の出来はくらしに密接にかかわるものでした。

ここ南信州の稲穂もさわさわと徐々に重たくなり、まさに各地でお米の収穫がはじまりましたが、

お米、サツマイモなどの芋類、フルーツなどの農作物の収穫に感謝して今年の豊作を願いたいものです。

 

皆様に可愛がっていただいている素朴なうつわ  家族茶碗  、日々和やかに御飯を食べていただきたい、

という想いで生まれた製品です。 あたたかみを感じる自然土の心地よい手触りはお米と相性が良く、

両手で御飯茶碗をもった時に、ふっくらと炊き上がった優しい温度がじんわりと手肌に伝わります。

つるりとした透明釉が内側に施され、箸あたりもよく、最後の一粒までしっかりといただけます。

まだ余り御飯がすすまないお子様が、お米のおいしさを直に感じられることを願って、

御飯をぜんぶ食べられたら見えるイラストの笑顔で、大らかな優しい子に育ちますよう。

 

最近、自然に恵まれた環境で子育てを望む人が増えているようです。私たちが信州に移住した9年程前に比べ

驚くほど移住者が多くなり、なかでも「教育移住」を目的にしている方が目立っています。

個性を尊重した総合教育や、近くの森を散策したり、星空の中で焚き火を楽しんだり、野鳥を探したりと、

さまざまな自然体験を通して子供たちは五感を刺激され、豊かな感性が育まれることを希望するのでしょう。

大人も今の仕事をしながら半農生活に入れる移住希望者対象のWSもあり、自分の生き方を思考できそうです。

オーガニック志向の方も増えており、命を守る、これからの日本の食事情が愉しみとなりました。 それぞれの

地域に根づく文化、穏やかな風土や人、豊かな自然環境をリスペクトしていきたいと改めて思うこの頃です。

2023.5.10うつろいの情景

 

透きとおった緑風が吹き、初夏を想わせる心地いい季節です。

青山通りの近くに佇む、個性的な建築で知られる シアター・イメージフォーラム を過日訪れました。

日本の美意識を独自のスタイルで表現しているブランド、matohu  の創作風景を写した映画は素晴らしく、

知人であるデザイナーのお二人を久しぶりに近くで感じることができました。

「うつろいの時をまとう」 というこのドキュメンタリー映画は、日常のなかの風景や物に目を向け、

そこから得たインスピレーションを、ことばに変え、人の着る服に昇華させていく作業を描いています。

自然にある鮮やかな色合いやうつろいに真正面から向き合い、答えのない創作のすべての工程を妥協せず、

遠慮のない議論をくり返しながら、腑に落ちるところを見つけていく作業は想像以上のエネルギーが必要です。

そこに関わる製作の方々とともに、そのプロセスがあるからこそ人々を魅了し波及する力となるのでしょう。

物づくりに関わるお仲間として、これからも堀畑さんと関口さんのお二人を心より応援しております。

 

東京、表参道駅すぐのビル2階にある   Spiral  Market(スパイラルマーケット) さんのお店では、

光りをまとう陶器のグラス  TOU-GLASS   の定番色・限定色 SKY を手に触れてゆったりとご覧いただけます。

優れた透過性のある土をつかった口当たりや、ざらりとした手触りが感じられる贅沢なグラスは、

ハーブティーなどの温かい飲み物や、冷茶、白ワインなどの冷たい飲み物にも安心してお使いいただけます。

儚くも美しい日々に、澄んだ空を映した手仕事のグラスをお愉しみいただけると嬉しいです。

美味しい食卓の時間に寄りそう 家族茶碗 ライスボウル も、店内に置かれていますので是非見つけてください。

あらたな命が誕生し、兄妹がひとり増えるたびに、お茶碗をひとつづつ追加していく身近な愉しみも。

東京駅前の KITTE 丸の内 1階には 「+S」Spiral  Market  丸の内    の上質なお店がありますので、

初夏の散策をしながら訪れてみてください。こころ豊かに暮らせる、小さなヒントに出逢えることと思います。

2022.11.1あたたかな食卓

寒暖差の大きい日々がつづくなか、今年もあと2ヶ月となりました。

実りの秋、この時季は近隣の水田で収穫されたばかりの新米をありがたく思う季節です。

全国的にはあまり知られていませんが、ここ信州伊那谷は澄んだ水と気候などの環境に恵まれ、

のどかな田園が広がるお米の美味しい産地でもあります。

採れたてのお米を好みの加減に精米し、少しだけ減らした分量の湧き水で炊き上げると、

一粒一粒がしっかりと感じられる、風味のあるご飯をいただけます。

お米を「炊く」という日本独自の素晴らしい食文化を、大切に受け継いでいきたいと感じます。

 

ご好評いただいている 家族茶碗 ライスボウル は、毎日のご飯を和やかに食べていただきたい、

という想いで作られました。 温かみのある陶器の土の手触りはお米との相性が良く、

お椀を手で持った時に、ふっくらと炊き上がったお米の温かさがほんのりと手に伝わります。

内側はつるりとした透明の釉薬が施され、箸あたりがよく最後の一粒までしっかりといただけます。

ご飯を食べ終えると現われる、シュールな笑顔のイラストを見るとついついおかわりしてしまいます。

東京・表参道の  Spiral  Market  様では、この3サイズ揃ったライスボウルが発売当初から人気です。

まだ少ししか食べられないお子様が、土のあたたかみを感じながら最後までいただけることを願って。

同じく、透ける白い土でつくられたグラス TOU-GLASS  限定色 SKY も無事入荷しましたので、

Spiral Market 様へ、GOBLET・CUP の木箱付きペアセットなどをお届けさせていただきました。

温かいもの、冷たいものにもお使いいただける陶器のグラスはとっておきの時間にもおすすめです。

各店舗様と、spiral online store   にてご覧いただけます。 ゆったりと晩秋をお愉しみください。

2022.4.7春の光り

花咲く月、緩やかに大地がひらき、やわらかい季節へと移り変わってきました。

あたたかい陽射しが心地よく、少し足を伸ばし散策していると ザゼンソウ(座禅草)に出会いました。

里山では、淡い紅色の桜がひらき、静かにゆっくりと花の命を咲かせています。

 

ことしも清らかな明るい春の空のように、光りを透す陶器の  CUP  SKY   が産地で焼きあがり、

過日、東京の スパイラルマーケット(Spiral Market)様  へ無事にお届けさせていただきました。

儚くも美しい特別な毎日に、春の空を映した白いカップをお愉しみいただけると嬉しいです。

ハーブティーなどの温かい飲み物、炭酸水やワインなど冷たい飲み物にもおすすめです。

また、千葉県美浜にある  ASSEMBLAGE    幕張店様  では、家族茶碗のライスボウルがご好評です。

白い土から生まれたシンプルなご飯茶碗は、幼い頃から自然の土の感触を味わってほしいと願い、

ご飯をぜんぶ食べられたら、うつわの底にかがやく笑顔が見えるよという喜びをお届けする製品。

ご家族の皆さんでも、日常にお使いいただけるよう  家族茶碗  3サイズ をご用意しています。

新しい命が誕生し、兄妹がひとり増えるたびに、ご飯茶碗をひとつづつ追加していく愉しみもあります。

 

ここでお知らせです。

新茶器 アイボリー色につきまして、産地の方で上手く焼き上がらない状況がつづいており、

ただいま窯を一旦休止して、土や上掛けの釉薬などの調整作業を行なっております。

他カラーについても在庫が少なくなっている製品がありますので、次回入荷するまでに、

長くお時間をいただく可能性がございます。大変おそれいりますが、ご了承ください。

新茶器はすべて型を使わずに、小さな工房でひとつひとつ製作していただいております。

おそれいりますが、ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。

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