2024.12.11日本のいいところ
師走に入り、里山にもふんわりと雪が積もりました。
すぐにもう半日程で溶けてしまう雪でしたが、冬が到来したことを知りました。
ここ日本はどこに行ってもいいところばかり、写真は長良川と みんなの森 ぎふメディアコスモスです。
久しぶりに訪れた岐阜市では、お店などでたくさんの方々と会話をたのしみました。
自然の豊かさと恵み、おいしい水、土から生まれた米や野菜、これだけあれば人は十分暮らしていける。
そして衣服や道具、書物や音楽など、素敵な文化があれば気持ちも満たされていくように思います。
身近なものを愛でる、ちいさな愉しみがあれば日々うれしいなあと願いつつ、
気負わずに自分たちの感性でできることを発信しようとはじめた会社、アールピースファクトリー。
幸運にも、素敵な人たちや心ある店舗さまに恵まれながら、気がつけば来年18年目になります。
いつもあたたかく、大らかな気持ちで支えてくださる皆さま、ふと気にかけてくださる皆さま、
遠くから応援してくれている皆さま、心より本当にありがとうございます。
そこにある身近なものに価値を感じること、それを愉しめること、心が躍る Art piece を、
お届けしていくことが出来たらとても嬉しく思います。 プロダクトデザインの世界は、物やことの
デザインをすることが生業です。これからも自然との繋がりをたいせつに、人の手の温もりを感じる
日本製のライフスタイルプロダクトをお届けしていきたいと思っております。
秋から初冬にかけて、たくさんのご依頼をいただき誠にありがとうございます。
TOU-LIGHTのペンダントライト、新茶器の新しい色合いSHIRO・KURO、家族茶碗のライスボウル、
とくに海外の方に好評な陶グラス TOU-GLASS など、皆さまの暮らしの中へお届けしています。
冬季休業のお知らせです。
12.27(金) 〜 2025. 1.5(日) の期間は、出荷等をお休みいたしますので予めご了承ください。
ご注文内容にもよりますが、12.25(水)午前10時までのご注文品については年内発送が可能でございます。
オンラインショップは受付中ですので、以降のご注文分は 1.6(月)から順々に発送させていただきます。
皆さまには大変ご不便をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
この冬は寒くなりそうです、身体をやわらかく整えながら白い季節を朗らかに愉しみましょう。
来年もうれしい出逢いがありますよう心より願っております。
2024.9.6大地の清水
新秋の候、暑さが残りますが、少しづつ爽やかな風が吹く季節になってきました。
日々の暮らしのなか、美味しい水は生活を豊かにしてくれるものです。
山の清水、伏流水が湧きでる場所がいくつかあり、定期的に汲みにいくことが習慣になっています。
こちらは北八ヶ岳の蓼科周辺にある、山の岩間から湧き出る水で、とても冷たくて無味無臭、
喉ごしが良くさらっとした超軟水とのこと、地元の方も多く汲みに訪れるような穴場です。
煮沸した水が安心、冷やしていただいたり、淹れたお茶や珈琲はまろやかで雑味のない味わいに。
湧き水をつかって炊いたお米や季節の煮物なども、一味違ったふくよかな仕上がりになります。
大自然の恵みをいただくことで、その尊さ、環境保全の大切さをあらためて感じています。
皆さまに愛され、おかげさまで「新茶器」 の販売開始から15年ほど経ちました。
新たな色合い SHIRO・KURO が仲間入りして数ヶ月、たくさんのご注文ありがとうございます。
秋の始まりから、青山の Spiral Market 様にて新製品をご覧いただけるようになりました。
おなじく 二子玉川店、丸の内店、横浜赤レンガ倉庫店、大阪ルクアイーレ店のお店でも、
実際にお手に取ってご覧いただけますので、ご都合のよい際にぜひお立ち寄りください。
古くから伝わるシンプルな仕組みの「新茶器」は、編み目などの茶こしを使わずに、
番茶、ほうじ茶、煎茶、玄米茶、和紅茶、蕎麦茶、野草茶、多品種のハーブティーなど、
さまざまな茶葉を愉しんでいただける茶器です。洗いやすく衛生的にお使いいただけます。
個性的な味わいにそれぞれ焼き上がる、土から生まれた陶器としての風合いを愛でつつ、
うつわの景色としてもお愉しみいただけますと幸いです。
身体の緊張をほどき、ゆったりと美味しいお茶の時間をもっていただけますと嬉しく思います。
家族茶碗のライスボウル 単品・木箱付セットもお届けしましたので、併せてご覧くださいませ。
2024.5.21まちの文化的景観
すがすがしい澄んだ空気のなか、滑らかな音色のウグイスの声が響き渡っています。
過日、八ヶ岳のふもと長野県の東側にある 佐久穂町(sakuho-machi) にふらりと立ち寄りました。
深い緑の苔の森、白駒の池なども一度は訪れていただきたい場所ですが、JR小海線の駅にほど近い
風情ある町並みはとても静かでうつくしく、清らかな川の流れとともに風格のある家屋も印象的でした。
どこまでも自然を愛し、現代日本画壇の最長老として101歳の天寿を全うするまで絵筆をとった画伯の、
奥村土牛(okumura-togyu)記念美術館 に特別展示されていた本画・富士、素描なども見事でした。
この建物の離れには、もともと東京から疎開していた奥村画伯とそのご家族が住んでいたそうで、
町の文化財として今も維持しながら、この地域の歴史と芸術をつなぐ貴重な場となっているようです。
大変お待たせいたしました。
新茶器の新たな仲間、 急須フタリ SHIRO ・ 茶碗 SHIRO など、公式オンラインにて発売いたしました。
柔らかな色味の SHIRO(白)は、窯の中でゆらぐ、素朴な陶器らしい風合いの仕上がりとなり、
KURO(黒)は、窯変が見られる情緒的な趣きに焼き上がっています。 綺麗なお茶の色をじっくりと
愉しみたい方には SHIRO、まろやかなお茶でゲストをもてなしたい方には双方の色ともにお勧めします。
右手に持ちやすく配慮された伝統的なつくりの持ち手は、横からみると自然の洞窟のような形です。
茶こしを使わないシンプルな構造は、煎茶、ほうじ茶、玄米茶、野草茶などにもお使いいただけます。
みなさまで、寛ぎの時間をゆったりと愉んでいただけますと大変ありがたいです。
東京南青山の Spiral Market さんへ、炊き立てのお米が似合うライスボウル 家族茶碗(kazoku-chawan)、
透ける土のグラス TOU-GLASS GOBLET PAIR SET 木箱付などを、過日お届けさせていただきました。
ここ南信州はそろそろ田植えも終盤、涼やかな夕暮れからのカエルの鳴き声もこころが和みます。
地域のうつくしい風景は、人が育む生き生きとした真緑の情景により保たれているのでしょう。
どこか懐かしい、日本の美意識をたいせつに思うこの頃です。
2023.9.13南信州の農
一年で最も月がきれいに映る9月。
日本人はもともと農耕民族、ですから秋の農作物の出来はくらしに密接にかかわるものでした。
ここ南信州の稲穂もさわさわと徐々に重たくなり、まさに各地でお米の収穫がはじまりましたが、
お米、サツマイモなどの芋類、フルーツなどの農作物の収穫に感謝して今年の豊作を願いたいものです。
皆様に可愛がっていただいている素朴なうつわ 家族茶碗 、日々和やかに御飯を食べていただきたい、
という想いで生まれた製品です。 あたたかみを感じる自然土の心地よい手触りはお米と相性が良く、
両手で御飯茶碗をもった時に、ふっくらと炊き上がった優しい温度がじんわりと手肌に伝わります。
つるりとした透明釉が内側に施され、箸あたりもよく、最後の一粒までしっかりといただけます。
まだ余り御飯がすすまないお子様が、お米のおいしさを直に感じられることを願って、
御飯をぜんぶ食べられたら見えるイラストの笑顔で、大らかな優しい子に育ちますよう。
最近、自然に恵まれた環境で子育てを望む人が増えているようです。私たちが信州に移住した9年程前に比べ
驚くほど移住者が多くなり、なかでも「教育移住」を目的にしている方が目立っています。
個性を尊重した総合教育や、近くの森を散策したり、星空の中で焚き火を楽しんだり、野鳥を探したりと、
さまざまな自然体験を通して子供たちは五感を刺激され、豊かな感性が育まれることを希望するのでしょう。
大人も今の仕事をしながら半農生活に入れる移住希望者対象のWSもあり、自分の生き方を思考できそうです。
オーガニック志向の方も増えており、命を守る、これからの日本の食事情が愉しみとなりました。 それぞれの
地域に根づく文化、穏やかな風土や人、豊かな自然環境をリスペクトしていきたいと改めて思うこの頃です。
2023.5.10うつろいの情景
透きとおった緑風が吹き、初夏を想わせる心地いい季節です。
青山通りの近くに佇む、個性的な建築で知られる シアター・イメージフォーラム を過日訪れました。
日本の美意識を独自のスタイルで表現しているブランド、matohu の創作風景を写した映画は素晴らしく、
知人であるデザイナーのお二人を久しぶりに近くで感じることができました。
「うつろいの時をまとう」 というこのドキュメンタリー映画は、日常のなかの風景や物に目を向け、
そこから得たインスピレーションを、ことばに変え、人の着る服に昇華させていく作業を描いています。
自然にある鮮やかな色合いやうつろいに真正面から向き合い、答えのない創作のすべての工程を妥協せず、
遠慮のない議論をくり返しながら、腑に落ちるところを見つけていく作業は想像以上のエネルギーが必要です。
そこに関わる製作の方々とともに、そのプロセスがあるからこそ人々を魅了し波及する力となるのでしょう。
物づくりに関わるお仲間として、これからも堀畑さんと関口さんのお二人を心より応援しております。
東京、表参道駅すぐのビル2階にある Spiral Market(スパイラルマーケット) さんのお店では、
光りをまとう陶器のグラス TOU-GLASS の定番色・限定色 SKY を手に触れてゆったりとご覧いただけます。
優れた透過性のある土をつかった口当たりや、ざらりとした手触りが感じられる贅沢なグラスは、
ハーブティーなどの温かい飲み物や、冷茶、白ワインなどの冷たい飲み物にも安心してお使いいただけます。
儚くも美しい日々に、澄んだ空を映した手仕事のグラスをお愉しみいただけると嬉しいです。
美味しい食卓の時間に寄りそう 家族茶碗 ライスボウル も、店内に置かれていますので是非見つけてください。
あらたな命が誕生し、兄妹がひとり増えるたびに、お茶碗をひとつづつ追加していく身近な愉しみも。
東京駅前の KITTE 丸の内 1階には 「+S」Spiral Market 丸の内 の上質なお店がありますので、
初夏の散策をしながら訪れてみてください。こころ豊かに暮らせる、小さなヒントに出逢えることと思います。