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2025.2.6早春の輪郭

 

早春のころ、寒波の影響でうっすらと小雪が舞いました。 まだまだ寒さ厳しい日々がつづきますが、

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

この春4月から開催される 瀬戸内国際芸術祭 2025  、瀬戸内の島々を舞台に春・夏・秋 3つの季節ごとに

さまざまな体験ができる 3年に1度の現代アートの祭典です。 香川県と岡山県にわたる瀬戸内海の島や、

沿岸部をふくむ広範囲のエリアで粋な作品やまちの風景を観て歩くことを愉しめることと思います。

直島新美術館  が5月31日に開館されるとのこと、ますます魅力的な地域となりそうです。

スタッフの方と一緒に作った TOU-GLASS 限定色、Benesse Art Site Naoshima (ベネッセアートサイト直島)

Benesse House Shop 様へ先月たくさんお届けさせていただきました。次回は4月頃に再入荷予定です。

直島でしか見られない海色に染まった陶器のグラスをとても気に入ってくださったフランス人のお客様が、

ご自宅をこの海色に染めて素敵なお部屋に作り替えてしまったとか..  産地の方々もふくめて大変感激しました。

石の彫刻のような凛としたかたちと触感で、お好みのものを召し上がっていただければ嬉しく思います。

かろやかな風が吹くころ、瀬戸内のアートの島々を旅してみてはいかがでしょう。

 

ここ南信州の伊那谷からさらに南へ2時間ほど、古くから景勝地として知られる天龍峡にある温泉旅館、

渓谷に佇む隠れ宿   峡泉(kyosen)様をご紹介させていただきます。以前にゆったりと滞在させていただき、

森の薫り、川の瀬音、深い谷をおよぐ清らかな風を頬に感じ、おいしい旬の料理も堪能いたしました。

まさに「南信州ガストロノミー」、その地域の食と文化の関わりを真摯に探究されたすばらしい食体験でした。

過日、新しい風合いの 新茶器  急須ヒトリセット SHIRO・KURO  をお届けさせていただきました。

侘び寂びをおもわせる陶製の小さな湯呑みと、ゆるやかに片手に納まる茶漉しのない急須などを、

フロント横の木棚にてご覧いただけますのでぜひ手に取ってみてください。

お宿に到着すると広々したラウンジで落ち着いた日本庭園を眺めることができます。ただひたすらに心を緩め、

その時ごとに光と色を湯面に映す、ほどよきとろみの療養泉を味わい尽くしていただければと思います。

秘境の岬や、趣のある深き渓谷の散策、川下り、ラフティング等 も珍しい体験となりそうです。

2025.1.6ひとつの道

 

謹賀新年

おかげさまで南信州へ移り10周年を迎えました。

小さな日々の積み重ねがひとつの足跡となり、

大きな道へと繋がっていることを身に沁みて感じております。

皆さまのご健康と益々のご多幸をこころよりお祈り申し上げます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

年始、峰々の白さが増し、諏訪湖からながめる富士山はうつくしい姿でした。

ここ南信州の伊那谷に脈々とつながる家具専門店、フクロヤ家具 さまをご紹介します。

国内外の名作家具や、きちんと作られた椅子などを広い空間でゆっくりとご覧いただけます。

さまざまな製品の知識も広く深く、相談にのってもらえる信頼できる店舗さまです。

軽井沢や安曇野、蓼科、八ヶ岳周辺の原村などのお客様も多くいらっしゃるようです。

凛とした表情のペンダントライト TOU-LIGHT  を、昨年末にご依頼いただきました。

ざらりとした白い陶土の手触りと、あたたかな自然の灯りの照明をお店で触れてご覧いただけます。

日々のお茶時間を愉しめる新茶器、 急須ヒトリセットKISETO(黄瀬戸)などもお届けしました。

創業69周年のお店では新春イベントを開催していますので、お近くの方、少し遠くからの方も、

ゆったりとお出掛けいただますと大変ありがたく思います。

 

袋屋家具新春初売り

場所: 長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪12366-4   フクロヤ家具

開催期間: 2025. 1.2(木)〜   1.19(日)まで

同時開催: 日本の木のテーブル展

2024.10.3自然と文化とアート

 

ほのかに薫る、銀木犀(gin-mokusei)の小さな白い花の香りが漂う頃となりました。

秋に収穫したばかりのお米や栗、梨や林檎、キノコなど、自然からの恵みが美味しい時季です。

 

長野県大町市で開催されている、北アルプス国際芸術祭 2024  を訪ねました。水・木・土・空 がテーマ。

北アルプスの峰々からの豊かな湧き水に恵まれた、黒部ダムの入口として知られるのどかな田園都市では、

自然の景観、人々のくらし、文化や歴史に思いをめぐらせ製作した素晴らしい作品を観ることができます。

アーティストがこの地を訪れ、情景に共鳴したアートは、まるで美しい自然そのものを鑑賞しているような

不思議な気持ちになりました。森や湖を走るアートバスを利用すれば、奥地の作品や、昔ながらの風景も

同時に楽しめます。 移り変わっていく車窓の景色は、まさに自然が魅せるアートです。

かやぶき屋根が印象的な、築300年の古民家を舞台に展開するガラスのインスタレーション 記憶の眠り は、

過去・現在の記憶をもつという植物が、なつかしく神秘的な世界観のなかで永い眠りに入っていました。

しずかな木崎湖畔の森では、カナダ人の作品 ささやきは嵐の目のなかに で風に揺れるレンズの景色とともに、

私たちの身体から体験できること、自身の周りの世界を見る目を問いかけてくるようで感動を覚えました。

 

手と土との対話で描かれた、うつくしい形のペンダントライト  TOU-LIGHT Small  が入荷いたしました。

揺らめく光のグラデーションの中で、日々安らかに過ごすことができる心地のよい空間が生まれます。

あたたかな表情の光と、凛とした白い陶肌の趣きを愉しんでいただけますと嬉しく思います。

2024.6.12バランスの美学

 

ほのかな光りを纏う、ホタルの舞う季節です。

東京、麻布台ヒルズ  ギャラリーで 「カルダー:そよぐ、感じる、日本」 展がはじまりました。

大学時代に知った、アレクサンダー・カルダー(1898~1976)の個展は、東京では約35年ぶりとの事、

カルダーの代表作であるモビールをはじめ、油彩画やドローイングなどが展示されています。

以前の芸術は、壁や台座の上にあるものだったが、カルダー以降の芸術は私たちの生活のなかにある

ものになったと評価を得たように、素晴らしい空間デザインとともに、名作が際立って見えました。

展示空間は、木や紙、漆喰といった日本建築の素材や、その要素が組み込まれているそうです。

作品につかわれている針金や金属などの力強さ、緻密さ、知的さ、エネルギーが直に伝わってきて、

新たな一面を感じることが出来ました。ディティールの細やかさ、左右非対称のバランス感覚など、

カルダーの優れた美学に対面できます。 今秋、9月6日(Fri)まで開催中です。

 

イタリア語でボート(帆船)の意味をもつ BARCA(バルカ)は、軽やかな仕上がりのBAGです。

長くご愛用いただいているお客様から嬉しいメッセージを頂きましたのでご紹介させていただきます。

「本当に素敵なバッグ、持っていると気持ちもスッキリいたします。生きているといろいろありますが、

近くにいない親戚への贈り物としても助けられています。本当にありがとうございました。」

また、本革の持ち手が施されたトートバッグをお使いのお客様からは持ち手交換をご依頼いただきました。

日常でクタクタになるまで使ってくださっている様子が目に浮かび、鮮やかな色の新しい本革の持ち手へ

付け替えたことで、全体の雰囲気もリフレッシュしました。色違いでもトートバッグ Mをご使用中です。

お仕事などでお使いいただける丈夫でシンプルな  BARCA  は、3アイテムが揃っております。

写真の斜めがけショルダータイプ、トートタイプ2サイズと共に、ものを入れると立体的に広がる設計。

斜めがけショルダーは、開閉しやすいドイツホックを使用しており安心してお使いいただける日本製です。

若干少なくなっている色味もございますので、どうぞご了承ください。

2024.4.8平和のいろ

 

おかげさまで、長野移住して10年目の春を迎えることができました。

自然の摂理を肌で感じながら、学ぶことも多く、心にゆとりを持てたことも満足している事の一つです。

 

東京の文京区白山に佇む 「紙舗  直」さんの開店四十周年のお祝いへ、過日久しぶりにお店を訪ねました。

古くからの知人であり、尊敬する坂本直昭さんのおおらかな笑顔と、躍動的なお話に心打たれた一日でした。

遡れば 1984年早春、紙屋の核となるような「いい紙」を見つけるが如く、開店1ヶ月前にもかかわらず再び

四国山中を歩いていたそうです。 ある農家の小さな中庭で、深い眠りから起こされるように、

老婆の手でぱんぱんと叩かれ、塵が誇らしげに祝うように陽光に舞い、「いい紙」が誕生したのだとか。

その紙の声が、直さんには聞こえたのだそうです。「紙は平和だ」と。 現在も精力的にご活躍されており、

紙へ染め描くことに真摯に向き合っている直さん。 なぜ、染描(SenByo)するのか、

紙(植物繊維を原料とする手漉き紙)と人をつなぐため。紙は人へ、喜びと美と力を与えるものと信じるから。

それは人が目指すべき平和への、一つの礎でもあると確信すると導きを与えていただきました。

手触りのいい正直な紙に、筆でしたためてくれた心のこもった文章に、心から感謝しております。

6月初め、札幌市モエレ沼公園 ガラスのピラミッドで『染描紙展』が開催されます。ぜひお出掛けください。

 

東京、表参道の  Spiral Market  さんへ淡い空色の限定色、TOU-GLASS SKY を過日お届けいたしました。

大切な方へのお祝いや記念日などに、CUP PAIR SET と GOBLET PAIR SET の木箱付きギフトをご用意しました。

温かいもの、冷たい飲みものにお使いいただける光りを透す白い陶器のグラス、少しだけ贅沢で、淡く軽やかな

雰囲気を感じてほしいです。東京駅前のKITTE 丸の内 1階にある丸の内店でもご覧いただけるかと思います。

 

京都、哲学の道沿いにある風情ある木造のお店、 銀意匠  さんでは海外の方などに新茶器が好評のようです。

在庫が少ない状況ではございますが、個性的な色合いの KISETO(黄瀬戸)や KOICYA(濃茶)など、

できる限りの製品をお届けさせていただきました。伝統的な絞りだし式の急須は、茶こしをつかわない衛生的で

シンプルな構造です。蓋がストッパーとなり茶葉が流れ出にくく、植物の茶葉そのものの旨みまでも美味しく、

最後の一滴まで召し上がっていただけます。煎茶、ほうじ茶、紅茶、蕎麦茶など様々な茶葉にお使いください。

いつも祖母がそうしてくれたように急須でお茶を淹れる文化を、身近に感じていただけたら嬉しく思います。

寛ぐ空間のなかで、もっと自由に、お茶の時間を愉しむことができたらと願っております。

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