2024.4.8
平和のいろ

 

おかげさまで、長野移住して10年目の春を迎えることができました。

自然の摂理を肌で感じながら、学ぶことが多く、心にゆとりを持てたことも満足している事の一つです。

 

東京の文京区白山に佇む 「紙舗  直」さんの開店四十周年のお祝いへ、過日久しぶりにお店を訪ねました。

古くからの知人であり、尊敬する坂本直昭さんのおおらかな笑顔と、躍動的なお話に心打たれた一日でした。

遡れば 1984年早春、紙屋の核となるような「いい紙」を見つけるが如く、開店1ヶ月前にもかかわらず再び

四国山中を歩いていたそうです。 ある農家の小さな中庭で、深い眠りから起こされるように、

老婆の手でぱんぱんと叩かれ、塵が誇らしげに祝うように陽光に舞い、「いい紙」が誕生したのだとか。

その紙の声が、直さんには聞こえたのだそうです。「紙は平和だ」と。 現在も精力的にご活躍されており、

染め描くことに真摯に向き合っている直さん。 なぜ、染描(SenByo)するのか、

紙(植物繊維を原料とする手漉き紙)と人をつなぐため。紙は人へ、喜びと美と力を与えるものと信じるから。

それは人が目指すべき平和への、一つの礎でもあると確信すると導きを与えていただきました。

手触りのいい正直な紙に、筆でしたためてくれた心のこもった文章に、心から感謝しております。

6月初め、札幌市モエレ沼公園 ガラスのピラミッドで『染描紙展』が開催されます。ぜひお出掛けください。

 

東京、表参道の  Spiral Market  さんへ淡い空色の限定色、TOU-GLASS SKY を過日お届けいたしました。

大切な方へのお祝いや記念日などに、CUP PAIR SET と GOBLET PAIR SET の木箱付きギフトをご用意しました。

温かいもの、冷たい飲みものにお使いいただける光りを透す白い陶器のグラス、少しだけ贅沢で、淡く軽やかな

雰囲気を感じてほしいです。東京駅前のKITTE 丸の内 1階にある丸の内店でもご覧いただけるかと思います。

 

京都、哲学の道沿いにある風情ある木造のお店、 銀意匠  さんでは海外の方などに新茶器が好評のようです。

在庫が少ない状況ではございますが、個性的な色合いの KISETO(黄瀬戸)や KOICYA(濃茶)など、

できる限りの製品をお届けさせていただきました。伝統的な絞りだし式の急須は、茶こしをつかわない衛生的で

シンプルな構造です。蓋がストッパーとなり茶葉が流れ出にくく、植物の茶葉そのものの旨みまでも美味しく、

最後の一滴まで召し上がっていただけます。煎茶、ほうじ茶、紅茶、蕎麦茶など様々な茶葉にお使いください。

いつも祖母がそうしてくれたように急須でお茶を淹れる文化を、身近に感じていただけたら嬉しく思います。

寛ぐ空間のなかで、もっと自由に、お茶の時間を愉しむことができたらと願っております。

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