2021.3.2
食の文化
自然界は淡々と移ろい、気温も和らぎ、たしかに新しい季節を迎えようとしています。
穏やかな休日、信州伊那谷にある 古民家七代さん の味噌づくりに参加させていただきました。
前日から浸水することで、十分に水を吸った地元産の艶やかな大豆は、野外の大きな釜に入れられ、
柔らかくふっくりと炊き上げられました。辺りはあたたかい湯気をまとった豆の甘いかおりが漂い、
地元産の麹(kōji)や 天然塩と混ざり合い、半年後の味噌の完成を待つばかりです。
人と人が顔を合わせ、ひとつの作業を助け合い進める光景はなんとも美しく、私たちの祖先は
こうして生命を繋いできたのかと身体の奥深くでしっかりと記憶していることを知りました。
令和時代も、信州の味噌づくり文化は健在で、また最近はこのような地域の文化が見直されているようです。
さて、瀬戸内海にある香川県直島町を訪れた方も多いことでしょう。
ベネッセアートサイト直島 は、地中美術館をはじめ、ベネッセハウス ミュージアム、家プロジェクトなど、
自然・建築・アートを存分にたのしめる島々が連なっている素敵な場所です。
ベネッセハウスショップ さんへお届けします、直島限定色の TOU-GLASS が無事に入荷いたしました。
お客様に愛されているこの陶器のグラスは、数年前より継続していただいている限定品となります。
瀬戸内の海の色をイメージして作られた奥深い色合いの土と、白土が職人の手で自然に混ざり合い、
凛とした印象でひとつひとつ個性的な表情に焼き上がります。
この3月1日より価格改定された TOU-GLASS は、温冷でお使いいただける陶製品として、
さまざまなお飲物をご自宅ですこし優雅に愉しんでいただけます。
アートと暮らす島々へ、柔らかな風を感じながらゆっくり旅をしたいものです。