2017.11.29
夕暮れ時

 

初霜が降りるころを過ぎ、朝方に霜柱を見かけることが増えてきました。

地表の水分が凍ってできたもので、細かい柱状となり、表面の土をもち上げます。

淡白のベールに覆われたような景色につい動きをとめ見惚れてしまいます。

 

さて、上野恩賜公園にある東京国立博物館では フランス人間国宝展 が開催されていました。

フランス文化省により伝統工芸の保存、伝承、革新を旨として創設された、

人間国宝制度 メートル・ダール(Maître d’ Art)の認定を受けた作家作品を中心に世界初の展覧会です。

匠の卓越した技、伝統、そして未来へと繋がる華麗な美の世界を堪能しました。

広く薄暗い空間に並べられた ジャン・ジレル の天目茶碗(tenmoku chawan)は、漆黒の器の内側に

大小の斑文が散らばり、角度によって玉虫色に輝き、青紫の中に宇宙を感じることができました。

窯の熱によって生み出された陶製のふくよかな風景画の作品群など、限りない探究心と、

何度も実験を繰り返し革新し続ける、完璧を目指すつよい意欲を垣間見ることができました。

ほかにも革細工、金銀細工、折り布、紋章彫刻、エンボス加工、銅板彫刻、壁紙、羽根細工、ガラス等の

素晴らしい作品を肌に触れるかのような距離感で愉しむことができました。

 

ここでお知らせです。

多くのお客様からお問い合わせを頂いています 家族茶碗 ライスボール につきまして、

山から採れる陶土の変化、窯の問題などにより、同製品が生産ができない状況が続いておりました。

皆様には大変ご迷惑をお掛けしており、誠に申し訳ございません。

少し予定より遅れていますが、現在は生産の最終調整をつづけておりますので、

来年早春ころに、リニューアルした笑顔が輝く製品をお届けできる予定でございます。

詳しいことは改めてご報告させていただきますので今しばらくお待ちくださいませ。

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