2015.10.15
自然の恩恵
苗を植える時期から、稲を収穫できる実りの秋まで、
ことしは農業にたずさわる人々の仕事を、暮らしのなかで身近にする機会が増えました。
都内で暮らしていた時代には、旅先でしか出逢わなかった風景です。
嵐で倒れた稲を起こしながらコンバインで作業する姿や、田んぼのあぜ道で昼御飯する風景、
家族や仲間と助け合い、時季を見計らい雨天を避けておこなう仕事は、相当な重労働でしょう。
当たり前のように、腰や背中もおおきく曲がっている姿勢で、
炎天下のなか陽が沈む夕刻まで、ただもくもくと、ひたむきに作業をされていました。
こうしてデスクワークしている私より、きっと素晴らしく健康的なのかもしれません。
ほぼ毎日、お米を食べる、日本人。
いつも安定して主食を食べられるのは、こうした方々の労働のおかげです。
新米のおいしい季節、旬の野菜やキノコとともに、つやつやのお米を愉しみましょう。
これまで以上に、自然の恩恵に感謝しながら。