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2022.8.2縄文の情景

暑中お見舞い 申し上げます。

豊かな湧水に恵まれた八ヶ岳山麓の高地にある  井戸尻遺跡 (Idojiri-iseki) と近くの考古館は、

縄文時代(約8000〜2300年前)の過去に生きた人間の生活文化の跡が残されている貴重な場所です。

日本を代表する縄文の遺跡は、現代人が忘れかけていた火のある暮らしの感覚を思い起こさせてくれます。

今もいにしえからの湧水があり、その豊富な水を利用して 水生・湿生の植物が安らぎの場を作っています。

 

夏季休業のお知らせです。

8月10日 (水)  〜  16 (火)  の期間は出荷等をお休みさせていただきます。

ご注文内容にもよりますが、8日(月)午前10時までのご注文分は休み前に発送可能となります。

公式オンラインショップ  は受付していますので、ご注文品は  17日以降に順次発送いたします。

ご迷惑をおかけしますがご了承をお願いいたします。ご利用をお待ちしております。

 

静岡、星野リゾート 界 遠州様  のショップにて、新茶器  KISETO(黄瀬戸)の製品をご覧いただけます。

永く茶の湯で愛されてきた黄瀬戸の色味は、上掛けの釉薬に鉄分を多く含むため独特な景色に焼きあがります。

ひとつひとつのアイテムが自然の炎のなかで色付き、想像を超えた陶器の風合いに仕上がっています。

日本茶やハーブティーを愉しめるシンプルな構造のひとり用の急須は、自分用の小さな茶器として忙しない

日常のなかでも気軽にお使いいただけます。陶製のうつわはお茶が円やかになり美味しくいただけます。

涼やかな個室に籠り、少しノスタルジックな夏のひと時をお愉しみいただければと思います。 よき夏を。

2022.7.12風の涼音

涼やかな風鈴の音色がひびき、朝夕には 蜩(ヒグラシ)がカナカナと唄う小暑の七月。

蒸し暑い日がつづいていますが、夕暮れは程よく冷えた炭酸水や Beer がうれしい季節です。

陶器のグラスは、Beer の泡がクリーミーになり一段美味しくいただけることをご存知でしょうか。

土から生まれた陶器の表面には無数の小さな穴が存在し、Beer を注ぐと自然と空気をふくみ、

きめ細やかでやわらかな泡ができ上がります。 豊かな香りをそのままに長持ちさせる泡は貴重。

冷蔵庫などで冷やした白い陶器のグラスは、ガラスの器に注いだ時よりも冷たさが持続しますので、

Beer がぬるくならず冷たいままで心地よくお愉しみいただけます。

職人の手仕事で、ひとつひとつ型を使わずに製作していますので口当たりよく軽やかな仕上がり、

この時季に活躍するたっぷりと背の高い   TOU-GLASS  MUG(マグ)です。

 

瀬戸内海の直島に佇む  ベネッセハウスショップ 様 へ、限定色の MUGなどをお届けさせていただきました。

また、東京の南青山にある  Spiral  Market  様 へ、夏の贈りものに似合う限定色 SKYの木箱付きセットを

過日に無事お届けしております。ざらりとした陶肌の白いグラス、ゆったりとご堪能いただけたら嬉しいです。

この暑さに負けず、涼やかな夏をお過ごしください。

2022.6.17陶の光り

野鳥の鳴き声が心地よく響き、朝露のしずる感と澄んだ空気のなかで一日がはじまります。

ここ南信州も深緑のシーズンを迎えています。

さて、白い陶器の照明   TOU-LIGHT(陶ライト) は販売開始から11年目となりました。

線香花火の揺らめく炎を象りデザインさせていただいた製品は、当初から成形の型を使わずに、

職人の手と土との対話で描かれた美しい丸みのあるペンダントライトです。

土の厚さが微妙に異なることで光のグラデーションが生まれ、日常の穏やかな空間を愉しめます。

TOU-LIGHT の白い素材は、2009年に産地で開発された「信楽透器」という透過性のある陶土。

光ファイバーの原料を主原料にしていますので、光透過率が磁器に比べて約3倍あるのが特徴で、

土の厚みがあっても光を通すことができる素材となります。

静岡県島田市にあるインテリアショップ   FORMS(フォルムス)様 にて、

照明 TOU-LIGHT ラージ・スモールの展示品をご覧いただけます。上質な家具を扱っている店舗様です。

コードの長さ調整・コード色指定・照明レール用のダクトレール仕様への変更などもご相談ください。

公式オンラインショップ  でも、いつも通りにご購入いただけますので覗いてみてください。

自然の炎のような灯りで人の集まる場所を柔らかく照らし、安らぎのある時間へと導いてくれます。

2022.5.20木々の声

ほんのりと初夏の気配を感じるとき、周囲の美しい青葉に目を奪われながら過ごしています。

ここ数年、里山で成熟した木や、森のツリーケアで集まった雑木を使ったものづくりをする機会が増え、

沢山のことを学ばせていただきました。 この信州(長野県)には林業家や木こりが多く住み、

自然とともに暮らし、薪割りやロープワーク、醤油・味噌づくり、きのこ狩り、農を愉しむ方に出会います。

木の扱いはむづかしく、その育った環境、湿気、保管場所などにより 1本1本の個性はそれぞれに異なり、

反りやすいもの、大人しく素直だったりと色々です。

木の特性を知り、無理やりかたち作るのではなく、その声を聞きながら都度進めてゆくのですが、

思うようにいかない動きをすることもあります。 それは、森の中で木々と直に触れ合う時間のような、

木も人も、それぞれの心地よさを求めることと一緒でしょうか。

森に囲まれた信州には、沢山の木があります。 燃料を使って遠くからわざわざ木を運んでくるのではなく、

国産の、地域の木を使ったものづくりを出来ればと思っています。

森から切り出された木の中から、やわらかい音色が響く   oto-baco(音箱)  のオルゴール、

木目の美しい温かみのある木を使い、八ヶ岳周辺に住む職人がひとつひとつを丁寧に製作しています。

どこか懐かしい素朴に奏でられる音色は、こころの内に静かに響くでしょう。

安らぎの音の傍らで、やわらかな時間を重ねていただけると嬉しいです。

2022.4.27美しい山林と

時が流れ、人々の暮らしも少しづつ変化しているこの頃、柔らかい初夏のような陽射しが降りそそぎます。

信州・木曽。 美しい山林と、その湧き水をたたえる木曽川にせり出すように建てられた「崖家づくり」の

旧調剤薬局は、使い続けるほどに愛着がわくような現代の日用品を扱う  en-shoutenさん

見ているだけで楽しくなる店内で、 “ pioneer plants  とアウトドアfair ”   が約一か月間行われます。

環境に負担をかけずに楽しめる、アウトドアライフの提案もあわせてご紹介いただけるそうです。

信州育ちの針葉樹を使ったチェアなど、pioneer plants の軽やかさを体験したり、使い方を知ったりと、

実際に見て、手で触れてお試しいただけると大変嬉しいです。この機会にぜひ涼やかな木曽町へ。

東京から移住された、素敵なオーナーご夫妻とのほがらかな会話も魅力です。

< pioneer plants とアウトドアfair >

会期: 4月29日(金・祝)〜 5月23日(月)  の金土日月 11〜19時 GW臨時営業あり

場所: en-shouten 長野県木曽郡木曽町福島8101(JR木曽福島駅  徒歩15分ほど)

 

○ お知らせ ○

新茶器 IVORY・BLACK の現行製品は、在庫がなくなり次第に販売を終了させていただく事となりました。

ここ数日で、こちら2色の製品在庫は残りわずかとなっております。 大変申し訳ございません。

自然の赤土が原因と思われる生産不良が度々起こり、今後の継続はむづかしいと判断いたしました。

現況にて、新しい色味の製品開発を進めておりますが、しばらくは時間がかかりそうです。

新茶器 RED・KISETO につきましては、白土を使っておりますので以降も生産継続しております。

誠におそれいりますが、ご了承の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

2022.4.7春の光り

花咲く月、緩やかに大地がひらき、やわらかい季節へと移り変わってきました。

あたたかい陽射しが心地よく、少し足を伸ばし散策していると ザゼンソウ(座禅草)に出会いました。

里山では、淡い紅色の桜がひらき、静かにゆっくりと花の命を咲かせています。

 

ことしも清らかな明るい春の空のように、光りを透す陶器の  CUP  SKY   が産地で焼きあがり、

過日、東京の スパイラルマーケット(Spiral Market)様  へ無事にお届けさせていただきました。

儚くも美しい特別な毎日に、春の空を映した白いカップをお愉しみいただけると嬉しいです。

ハーブティーなどの温かい飲み物、炭酸水やワインなど冷たい飲み物にもおすすめです。

また、千葉県美浜にある  ASSEMBLAGE    幕張店様  では、家族茶碗のライスボウルがご好評です。

白い土から生まれたシンプルなご飯茶碗は、幼い頃から自然の土の感触を味わってほしいと願い、

ご飯をぜんぶ食べられたら、うつわの底にかがやく笑顔が見えるよという喜びをお届けする製品。

ご家族の皆さんでも、日常にお使いいただけるよう  家族茶碗  3サイズ をご用意しています。

新しい命が誕生し、兄妹がひとり増えるたびに、ご飯茶碗をひとつづつ追加していく愉しみもあります。

 

ここでお知らせです。

新茶器 アイボリー色につきまして、産地の方で上手く焼き上がらない状況がつづいており、

ただいま窯を一旦休止して、土や上掛けの釉薬などの調整作業を行なっております。

他カラーについても在庫が少なくなっている製品がありますので、次回入荷するまでに、

長くお時間をいただく可能性がございます。大変おそれいりますが、ご了承ください。

新茶器はすべて型を使わずに、小さな工房でひとつひとつ製作していただいております。

おそれいりますが、ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。

2022.3.8自然に還る暮らし

雪解けとともに、ふんわりと流れる春の風が心地よい季節となりました。

ここ伊那谷は長野県の南部にあり、ふたつのアルプスに囲まれた地域として穏やかな風景が広がります。

ことしも相変わらずに、味噌作りが各地ではじまったようで一年愉しみです。

 

変わりゆく季節とともに、訪れる人の暮らしに寄り添うセレクト雑貨のストア、

京都の銀閣寺すぐ、美しい哲学の道沿いに佇む  銀鶴堂(Ginkakudo)様  をご紹介させていただきます。

シンプルで素敵なもの、デザインの効いた小物、ユニークな製品など、特別にセレクトされたものが揃います。

3年程前のオープン当初より、光りが透ける陶器のグラス CUP や SAKAZUKI 、信楽焼きの新茶器セットなどを

粋な店内でお取り扱いいただいております。 写真の小振りなうつわ  SAKAZUKI  は、日本酒だけではなく、

茶湯の色も映え、様々のお茶をすっきりと美味しくいただけます。

春の桜が咲くころ、芽吹きの散策道をゆったりと歩きながらお出掛けくださると嬉しいです。

また香川県にある直島の  ベネッセハウスショップ様 へ、限定色の SAKAZUKI を過日お届けしましたので、

瀬戸内の深い海の色合いを表現したうつわもお愉しみいただますとありがたいです。

直島を旅した日々を思い浮かべながら、海の香りと自然と建築、アートのある暮らしに想いを馳せます。

人々が自然に還って生きる、平穏で美しい暮らしができることを願っています。

2022.2.4立春

立春は、新しい季節のはじまり。 香ばしいほのぼのとした風味の、炭火焼のそば茶を新茶器で淹れました。

この寒い時季の庭で、縮こまりながらもヨーロッパ原産の植物 オルレアの葉がすくすくと育っています。

暖かくなる頃には、柔らかく繊細な白い花がナチュラルな雰囲気で咲き誇ります。

 

いつもアールピース製品をご愛好いただきありがとうございます。

東京の国分寺にある 胡桃堂喫茶店様 の店内では、新茶器の製品を長くお使いいただいておりますが、

ゆったりと美味しいお茶を愉しんだあと、気に入った急須や茶碗などのご購入も可能でございます。

喫茶店の棚に並ぶ本の一部は、まちに暮らす方々から出品していただいたものとのことで、

50年、100年と読み継がれて欲しいと願う想いを受け取りながら、素敵な時間を過ごすことができます。

また静岡の 星野リゾート 界 遠州様 では、客室の一部、ホテルショップ内でも新茶器をご覧いただけます。

最近、こころ豊かな暮らしを求め、光りを透す陶器のグラスや、気軽にお茶を飲める 新茶器 などを多く

ご依頼いただいています。 穏やかな灯りをご自宅で愉しめる照明のペンダントライト TOU-LIGHT や、

お祝い事などの引き出物、ご希望のギフトラッピングなどもご相談いただいております。

皆様のこれからが朗らかな日常でありますよう願っています。

2022.1.6初風

謹賀新年

目に映る美しい自然の情景を眺めつつ、

皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

初々しい水、健やかな土、およぐ風、ながれる雲、うつくしい峰々に抱かれ、

心地よい暮らしとともに 2022年 を歩んでゆきたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

ここ信州伊那谷の、美しく穏やかな風景を生かしたものづくりが、

これからの長野県の自然環境も豊かにしていくことを信じて。

地元 やまとわ の皆さんと、里山と暮らしを美しくする家具「DONGURI FURNITURE」をつくりました。

新しい Webサイトが出来ましたので、ぜひご覧いただければ嬉しいです。

私たちアールピースファクトリーが、製品のデザイン設計をさせていただきました。

広がる里山に多く生えている樹種、コナラ、ミズナラ、クリ、クルミを使っています。

この一年の実りある暮らしを願いながら。

2021.12.22冬季休業のお知らせ

初雪は陽射しとともに消え、冬のひだまりが心地よく感じられる時季、お元気でお過ごしでしょうか。

日頃よりアールピース製品をご愛好いただき誠にありがとうございます。わたしたちが陶器の製品に

携わらせていただいて早12年、ここまで何とか続けることが出来たことを嬉しく思います。

もともと御縁のあった 六古窯 の産地、滋賀県の信楽町の方々にいま現在も支えられておりますが、

長くお世話になっている  紫香楽ラボさん をご紹介させていただきます。

信楽焼産地ではいくつかの窯元さんに、それぞれの製品の製作をお願いしていますが、

最近なかなか伺えない折も、職人さんとの細かい調整、製品の受け取り、むづかしい検品作業、

うつわの裏の削りなどなど、お客様のもとへお届けする梱包、発送までをご協力いただいております。

このような産地の方の丁寧な仕事があってこそ、安定した製品を日々お届けできています。

人の手仕事ですべて進められる焼きものは、素材である自然の土の状態や、都度の窯の状況もふくめ、

ひとつひとつの製品の焼き上がりが微妙に異なってきます。 おなじみの気軽にお茶を愉しめる新茶器は、

「伝統的な一本持ち手」を生かしたデザインにしていますが、写真のように逆さにしても立ち姿が美しく、

安定感のある急須として仕上がります。当初からの職人さんの粋なこだわりは、持ちやすさに繋がります。

あらためまして、お世話になっている皆様へ深く感謝を申し上げます。これからもよろしくお願いいたします。

 

冬季休業日のお知らせです。

12.29 (水) 〜 2022. 1.5(水) の期間は、出荷等をお休みいたしますので予めご了承ください。

ご注文内容にもよりますが、12月24日(金)正午までのご注文品については年内発送が可能でございます。

公式オンラインショップ は受付していますので、ご注文品は 1月6日以降に順々に発送させていただきます。

皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、ご了承の程よろしくお願いいたします。

ホリデーシーズンを温かなこころ持ちでお過ごしください。 どうぞよいお年を。

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