2025.11.4町中のアート


小春日和のころ、晩秋からの時季をほがらかに過ごすための冬支度も本番です。
ふと夜空を見上げると、冷たく澄んだ空気のなかで、こぼれ落ちるような美しい星空に心を奪われます。
久しぶりに訪れた東京。 いつも人々で賑わう都心をはじめ武蔵野周辺をたくさん歩きましたが、
大きく変化しつづける街のエネルギーと、慌ただしく移動する人のうごきに少々圧倒されました。
さまざまの場所で、人の手仕事のものを扱うイベントや、興味深いアート展などがつづいています。
新宿駅から2時間半ほど、諏訪湖をこえると信州伊那谷の入り口にあたる辰野町(Tatsuno-machi)に到着、
小さな町中にある、飛び飛びの空き家を活かしたトビチ商店街 では、ことしもトビチ美術館を開催中です。
暮らしの近くにアートや文化の拠点をつくり、空き家の不用品からインスピレーションを受けた作品たちを
ところどころで鑑賞できるイベントは、海外からのアーティストを待ちつつ盛り上がりに向かっている模様。
自然ゆたかな 辰野美術館にて、 一瀬大智展「まんなかにある」を観させていただきました。美しい色彩、
伸びやかな筆のうごきや新鮮なタッチに魅せられ、かろやかな多数のドローイングもゆっくり愉しめました。
古い倉庫をつかった 千田泰広氏 の作品《アナレンマ》では、膨大な手作業のようすに息をのみながらも、
暗闇のなかで生き物の様にうごく、白糸に映しだされた世界にしっとり浸ることができました。
こちらのイベント詳細は、下記のSNSなどでご確認くださいませ。
トビチ美術館 2025
開催場所:トビチ商店街(下辰野商店街界隈 | 長野県上伊那郡辰野町1705-1) JR辰野駅徒歩5-40分圏内
開催日程: 2025.11.1 Sat. ー 12.28 Sun.
Instagram: tobichi_art
Facebook: トビチ美術館
